M
何だかやたら最近、楽しそうだなあ。
俺は隣で飯を食っている恋人を見て思った。
今日はお手製の和風ハンバーグ。
休みだというのに、早起きして仕込んでしまった。
平日なかなか仕事が忙しくて会えないから、土日は貴重な二人の時間だ。
それなのに、ニノは俺の家に来た早々、嬉しそうに大野部長の事ばかり話す。
入社式の時にニノを見て、一目惚れして。
ずっとしつこくアピールをし続けて、やっと去年付き合えることになった。
コイツが大野部長に憧れてた事も知ってるし、さんざんその話も聞いていた。
だから、正直、今回の人事異動は面白くなかった。
「それで、大野さんがね・・・んっ・・。」
まだニノが嬉しそうに大野部長の事を話すから、その口を自分の唇で塞いでやった。
甘い舌を味わってから、唇を離す。
「大野さんの話は、もうおしまい。」
「・・どうしたの?潤くん。」
俺がどう思ってるのかなんて、頭の良いコイツが気付かないハズはないのに。
ニノは必ずこういう時、俺に言わせようとする。
「俺はそんなに心が広くないし、自信もないの!」
「だから?」
「・・だから、お前を大野さんに取られそうで怖い。」
言葉に出すと、本当にそれが現実になりそうで
ニノを手放す事になるのかと思うと、ゾッとして
俺は慌てて、ニノを思いっきり抱きしめた。
俺は隣で飯を食っている恋人を見て思った。
今日はお手製の和風ハンバーグ。
休みだというのに、早起きして仕込んでしまった。
平日なかなか仕事が忙しくて会えないから、土日は貴重な二人の時間だ。
それなのに、ニノは俺の家に来た早々、嬉しそうに大野部長の事ばかり話す。
入社式の時にニノを見て、一目惚れして。
ずっとしつこくアピールをし続けて、やっと去年付き合えることになった。
コイツが大野部長に憧れてた事も知ってるし、さんざんその話も聞いていた。
だから、正直、今回の人事異動は面白くなかった。
「それで、大野さんがね・・・んっ・・。」
まだニノが嬉しそうに大野部長の事を話すから、その口を自分の唇で塞いでやった。
甘い舌を味わってから、唇を離す。
「大野さんの話は、もうおしまい。」
「・・どうしたの?潤くん。」
俺がどう思ってるのかなんて、頭の良いコイツが気付かないハズはないのに。
ニノは必ずこういう時、俺に言わせようとする。
「俺はそんなに心が広くないし、自信もないの!」
「だから?」
「・・だから、お前を大野さんに取られそうで怖い。」
言葉に出すと、本当にそれが現実になりそうで
ニノを手放す事になるのかと思うと、ゾッとして
俺は慌てて、ニノを思いっきり抱きしめた。