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今日は部内の同僚達との飲み会だ。
本当は断る予定だったんだけど、ほぼ強制的に参加させられる事となった。

最近ほとんど参加していないから、たまには仕方ないか。
あいつ、ちゃんと帰ったかな。
晩飯、何食ったんだろう。

飲み会が始まっても、ニノの事ばかりが気になってしまう。
盛り上がってきた頃を見計らって、俺は店の外のトイレに行くフリをして席を立った。

少し静かな場所で電話をかける。


「潤くん?」

「うん。今日は悪かったな。」

「いいよ。全然。」


優しい声でニノは言った。
どうやら、もう家に帰り着いているようだ。

電話から聞こえる声が甘くてくすぐったい。


「そういや、お前、飯どうした?」

「ぷっ。」

「何、笑ってんだよ。」

「潤くん、俺だっていい大人だよ。飯ぐらい何とかするって。」

「どうせコンビニ弁当だろ?」

「当たり。」

「またそんなモン食って。」


ブツブツ文句を言うと、ニノがクスクス笑っているのが聞こえた。

俺はコンビニ弁当が好きじゃない。
美味しくないし、なんか身体に悪そうな気がするから。

でも、もともと食べる物に執着のないニノは、あまり気にならないらしい。


「まつもと~。」


その時、酔っぱらった同僚に遠くから呼ばれた。
早く戻ってこいという催促のようだ。


「呼んでるよ、潤くん。」

「ああ、悪い。じゃ、行くわ。」

「うん。じゃね。」


電話を切って、店に戻る。

何気ない顔で席に着くと、どうやら話題は社内の噂話になっているようだ。
突然大野さんの名前が出てきたから、俺はビックリしてしまった。
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