M

ニノを抱き締めたまま、ゆっくりと深いキスを繰り返した。


「・・ん・・・。」


ニノの口から漏れる吐息。
熱い舌の感触。
だんだんと色っぽくなる表情。

その全てに興奮する。

でも、明日も仕事なんだよなあ。
身体辛くなるだろうし、どうすっかなあ。

もう何回も身体を重ねているけれど、翌日のニノはいつも少し辛そうで。
抱かれた経験のない俺には分からない辛さに、余計に気を使ってしまう。

どうしようかと迷っていた俺を見越したようにニノが言った。


「潤くん。お風呂入ってから、しよう?」

「でも、明日仕事・・。」

「いいの。俺がしたいんだから。」


きっぱりとニノは言いきった。
まあ俺には何の文句もないし、むしろ大歓迎だけど。

ニノの気が変わらない内に、俺は風呂に入る準備をすることにした。

浴槽に湯を張り、浴室を温める。
いそいそと動いていると、ニノがクスクス笑っているのが目に入った。


「何だよ。」

「いや・・潤くん、かいがいしいなと思って。」

「だって、お前動かないだろ。」

「うん。」

「認めんな。ほら、風呂入るよ。脱いで。」


まだクスクス笑いながら、ニノはシャツを脱ぎ始めた。

どんなに笑われても、俺はこうやってニノの世話を焼くのが好きで。
子供でもないのに、服を脱ぐのだって手伝ってしまう。
もちろん風呂の中でも、身体を洗ってあげたりと大忙しだった。
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