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最近、ニノがちょくちょく家に来るようになった。
不思議に思ったから理由を聞くと、残業ができなくなったから暇になったとぼやいていた。
どんな理由でも、俺はすごく嬉しいんだけど。
終わる時間がそんなに変わらない時は、駅で待ち合わせて買い物をして帰る。
今日みたいに俺が遅くなる時は、先に家に入っていてもらう。
あいつは合鍵を使うのをためらっていたみたいだけど。
外で待たれている方が嫌だと言い続けていたら、やっと中に入ってくれるようになった。
「おかえり。潤くん。」
「おう。ただいま。」
玄関を開けると、リビングのソファでゲームをしているニノの姿があった。
俺が帰ったからといって、特に近寄ってくる訳でもなく。
晩飯を用意してくれてる訳でもないけど。
ただ俺の家にいてくれる。
それだけの事に、たまらなくホッとする。
「晩飯は、パスタでいい?」
「うん。和風がいいな。」
「あいよ。」
俺はスーツのジャケットだけを脱いで、早速台所に立つ。
こうしてニノが家に来る日は、ほとんど晩飯は自分で作るようになった。
まあ、もともと料理は嫌いじゃないし。
食が細いニノでも、俺が作った飯はちゃんと食べてくれるから、いいんだけど。
冷凍していた野菜スープを温めながら、パスタの下ごしらえをする。
和風だったら、鶏とキノコと野菜を適当に炒めて、醤油で味付けりゃいいか。
そんな事を考えながら、料理をしていると、いつの間にかニノが台所を覗きに来ていた。
「・・・びっくりした。声、かけろよ。」
「んふふ。真剣に料理してんだもん。あ、上手そう。」
フライパンの中を見て、ニノが言った。
俺は火の通った鶏を一つ取り、ニノの口に放り込む。
「あつ・・うまい。」
ニノの笑顔に満足して、俺は作業を続けた。
味見をしにきただけだったのか、ニノはまたソファに戻ってゲームをしている。
時々、近寄ってきて、ふっと離れる。
こういう距離感がとても好きだ。
ずっとベッタリされてると疲れるし。
あんまり素っ気なくても淋しい。
俺が世話焼いて構ってる位の方が、気分的に楽なんだよな。
不思議に思ったから理由を聞くと、残業ができなくなったから暇になったとぼやいていた。
どんな理由でも、俺はすごく嬉しいんだけど。
終わる時間がそんなに変わらない時は、駅で待ち合わせて買い物をして帰る。
今日みたいに俺が遅くなる時は、先に家に入っていてもらう。
あいつは合鍵を使うのをためらっていたみたいだけど。
外で待たれている方が嫌だと言い続けていたら、やっと中に入ってくれるようになった。
「おかえり。潤くん。」
「おう。ただいま。」
玄関を開けると、リビングのソファでゲームをしているニノの姿があった。
俺が帰ったからといって、特に近寄ってくる訳でもなく。
晩飯を用意してくれてる訳でもないけど。
ただ俺の家にいてくれる。
それだけの事に、たまらなくホッとする。
「晩飯は、パスタでいい?」
「うん。和風がいいな。」
「あいよ。」
俺はスーツのジャケットだけを脱いで、早速台所に立つ。
こうしてニノが家に来る日は、ほとんど晩飯は自分で作るようになった。
まあ、もともと料理は嫌いじゃないし。
食が細いニノでも、俺が作った飯はちゃんと食べてくれるから、いいんだけど。
冷凍していた野菜スープを温めながら、パスタの下ごしらえをする。
和風だったら、鶏とキノコと野菜を適当に炒めて、醤油で味付けりゃいいか。
そんな事を考えながら、料理をしていると、いつの間にかニノが台所を覗きに来ていた。
「・・・びっくりした。声、かけろよ。」
「んふふ。真剣に料理してんだもん。あ、上手そう。」
フライパンの中を見て、ニノが言った。
俺は火の通った鶏を一つ取り、ニノの口に放り込む。
「あつ・・うまい。」
ニノの笑顔に満足して、俺は作業を続けた。
味見をしにきただけだったのか、ニノはまたソファに戻ってゲームをしている。
時々、近寄ってきて、ふっと離れる。
こういう距離感がとても好きだ。
ずっとベッタリされてると疲れるし。
あんまり素っ気なくても淋しい。
俺が世話焼いて構ってる位の方が、気分的に楽なんだよな。