番外編-1


スリリングな心境の中
卑猥な音を立てながら、和の頭が上下に動く。


裏筋に舌を絡められながら深くストロークされると
腰が勝手に動いてしまうほど気持ちが良い。


「・・・おいで?」

「・・・ん・・・。」


後頭部を押さえ、和を膝の上に引き上げる。

ジッパーを下げ、下着まで一気に引きずり落とすと
既に勃ち上がっているモノが飛び出してきた。


「俺の舐めてただけなのに?」

「・・・うる・・さい・・・っ・・・。」


和をからかいながら、先端を割り開くように弄ると
その刺激にグッと喉を反らせる。


ああ。

ホント、たまんない。


上気した頬といつも以上に潤んだ目に煽られて
夢中になってその身体を解した。


「・・・センセ・・・もう降参・・・。」


三本の指が滑らかに出入り出来るようになった頃
掠れた声で和が音を上げた。


「ん・・・俺も限界・・。」


必死でイクのを我慢している和の姿を見ていたせいで、俺も既に限界が近い。

後ろ向きにさせて、ゆっくり自身を挿入すると

「・・・・ん・・・あああ!!」


和がビクビクと震えながら、一際高い声で啼いた。


「くっ・・・すげえな。」


どろどろになっていた中は、俺のモノを柔らかく執拗に締め付けてくる。

俺は和の身体を気遣う余裕も、失くしてしまい
思いっきり、腰を打ちつけた。


「・・っんあ・・・センセ・・っ・・・。」


振り返った和が縋るような目で俺を見る。


うん。

もうイキたくて仕方ないんだよな。


「智って言わないと、イカせないよ?」

「・・・変な所に・・こだわんなよ・・・。」


そう言われたって
こんな時じゃないと、コイツは名前で呼んでくれないから

俺は構わず、腰の動きを止めた。


「あ・・・や・・・・。」

「ほら。早く?」


肩甲骨の辺りを指でなぞりながら、耳元で囁くと
口より正直なその中がキュッと収縮した。


これは、これで
俺の方もツライな。


動きたくなる衝動を何とか抑えてじっと待っていると
やっと和が口を開いた。


「・・・智・・・さっさと・・・イカせろよ・・・。」

「くくっ・・・可愛くねえなあ。」

「悪かっ・・・たな。」


ソファーに突っ伏したまま
耳まで赤くしてそんなことを言う和が、好きだなと思う。


「嘘・・・お前は可愛いよ。」

「・・・・あっ・・・・ん・・・も・・・・イク・・・・っ。」

「いいよ、イケよ。」

「ああああ!!」


和が俺の熱を受け止めながら大量の精液を放って
意識を飛ばそうとした瞬間に


「好きだよ。」


と囁いたけど

きっと聞こえてないだろうな。

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