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それから俺達は、大ちゃんの家に戻って
玄関で靴を脱ぐのももどかしいと感じるほど、性急に抱き合った。

熱いキスに翻弄されて
激しい愛撫に快感を引き上げられて

俺を見下ろす大ちゃんは、とんでもない色気を放っていて
今まで見たどの大ちゃんより格好良かった。


「・・・かず・・・かず。」


掠れた声で求められる。

している行為は今までと変わらないのに
どうして、こんなに満たされるんだろう。

そうか。

好きな人とするから、セックスは気持ちいいって
相葉さんの言ってた事は、こういう事なんだな。


「・・・大ちゃん。」


俺は、多分初めてセックスの最中に大ちゃんの名前を呼んだ。

大ちゃんは、ハッとした表情になって

それから、腰を深く突き上げたまま、ぎゅっと俺を抱きしめた。


「ごめん。かず。今までずっと傷付けてきて、ごめんね?」

「・・・なんで?」

「今だったら、俺の事をこんなに好きでいてくれるって分かるのに。」

「何だよ、それ。・・・名前、呼んだだけだろ。」

「分かるんだもん。」

「あっ・・・喋ってるのに・・・動かすなって。」

「無理。俺の名前、もっと呼んで?」


それ以上説明しようとはせずに、大ちゃんはゆっくりと腰を動かし始めた。

再び、痺れるような快感が襲ってくる。


「んっ・・ああっ・・・馬鹿っ・・・・。」

「ほら、呼んで?」

「ああっ!・・・大ちゃん・・・大ちゃん・・・好き・・・。」

「・・っ・・・それ、反則。」


大ちゃんは眉間にシワを寄せて、イキそうなのを我慢してたみたいだけど

もう一度好きだと囁くと、耐え切れなくなったように腰を激しく動かし始めた。


「かず。もう離さないから。」


その真剣な表情に胸が締め付けられる。

ああ。
たまんない。

なんて
なんて幸せなんだろう。

大ちゃんが与えてくれる直接的な快感と
大ちゃんの眼差しやその言葉に

俺は、心の底から酔いしれた。
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