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大ちゃんに抱かれた。

約1カ月ぶりだったけど、俺の身体は大ちゃんの全てを覚えていて
簡単に反応して抵抗なく受け入れた事が、なんかショックだった。

だいたい
何で抱かれたのかも分からない。

あんなに強固な意志で関係を終わりにしようって言っていたのに

俺が相葉さんのモノになると思ったから?

でも、それってズルイよね。
自分は潤くんのモノのくせに

さんざん泣いて悩んだこの1カ月をどうしてくれるんだって

俺の事を何だと思ってるんだって

悔しくて腹が立って、悲しかった。


「・・・ごめん。帰るね。」


泣きそうな顔をして、大ちゃんは帰っていった。

もともと関係は終わっていたし
これ以上こじらせるつもりはないから、もう構うなって言ったんだけど

それでも

パタンと閉められた扉に、これで本当に終わりだよって告げられているようで

悲しくて、寂しくて、涙が溢れてきた。


「・・・大ちゃんっ・・・。」


枕に顔を押しつけて、大ちゃんの名前を呼ぶ。

馬鹿だな。
あんな顔する位なら、しなきゃいいのに

でも、ホントに馬鹿なのは俺の方かも

こんなに酷い事されても
俺の事を何とも思ってないと分かっても

大ちゃんが好きで好きでたまらない。

大ちゃんを忘れる事なんてできない。

久しぶりに抱かれて、その事に気付いてしまった。
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