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「・・・俺、もう来ない方がいい?」

「なんで?」

「だって、潤くんの事、好きなんだろ?」

「ん~。分かんないけど。付き合ってる訳じゃないから、まだいいんじゃない?」


かずは俺に恋人がいる間は、自分から誘ってこない。
まあ、そんなに長続きしないから、長くて3カ月位なんだけど

別れる度に、「また別れたの?仕方ないなあ」って俺を受け入れてくれて
その存在に縋っては駄目だと思いながらも、俺は今まで甘えてきた。

いつかはかずにも本当に好きな人が出来て、俺から離れていくんだろうけど

それまでは、このままでいいやって
結局、ズルズルとこの関係を続けて、もう4年になる。

4年・・・。

中学を卒業したばかりだったかずも、もう大学生になっている。
そう考えると、ずいぶんと長い時間だ。


「相変わらず、適当だね。潤くんが可哀そうになってくるよ。」

「何だよ。それ。」


呆れたように言うかずを捕まえる。

笑いながら俺の腕の中でもがくかずは、可愛くて
思わず
その頬に軽くキスをした。

くすぐったそうに俺のキスを受け入れる仕草が何とも色っぽくて
俺はすぐに物足りなくなった。


「・・んっ・・・っふ・・。」


唇に舌を差し入れ、かずの甘い舌を味わう。

ああ、ホント気持ちいい。

舌の絡み合う音
漏れる吐息
ウルウルしたかずの瞳

その全てが俺の下半身を刺激する。

唇を離した時には、俺はすでに臨戦態勢だった。


「やべ。したくなった。」

「言われなくても分かるって。」

「何で?」

「当たってんだよ。ばか。」

「・・ああ。」

「ああ、じゃないよ。・・ったく。」


ブツブツ言いながら、かずは着ている服を脱ぎ始めた。

恥ずかしかったり、照れてたりする時は、いつも以上に口が悪くなる
こういう所は、やっぱり年下で可愛いなって思う。

俺も服を脱ぎ捨てて、その白い肌に手を伸ばそうとした時、かずが言った。


「あ。明日、朝から授業あるから、手加減してよね。」

「・・努力はする。」

「手加減しろって。」


笑いながら、かずは俺を睨みつける。

さっきのキスで若干興奮してるってのが分かるし
そんな状態で睨んでも、俺を煽るだけだって

家でする時、俺はいつも加減が出来なくて
かずがぐったりするまで、離してやらないから

まあ、今日もそうなるだろうなと思いながら
俺はかずを抱きしめた。
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