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【あとがき】秋夜に全て閉じ込めて(10/29追記)

2023/10/17 23:02
あとがき
スタルーク誕生日おめでとう!!ということで、兄上とラブラブしてハッピーーー!!ヤッターーー!!にしたかったんですが、いつの間にかしんみりとしたお話になっていました。

※小説ではスタルークの気持ちをメインに書いていたので、ちょっと兄上の話を多めにしようかなと思います。

最初は兄上御用達の秘密のレストランに夜な夜な出かけていくところをスタルークが偶然見つけて、お前も来るか?ってなって…みたいな流れだったんですが、兄上がスタルークをどうにか一番にお祝いしたくて、他の人が絶対来ないような(自分が一番にお祝いを伝えられる)場所に連れ出しちゃったりしたらいいなあと思ってあの流れになりました。

兄上は店主にお手紙とか出して「スタルークの誕生日前日に二人で行くのであの料理を用意してほしい」みたいなのはあらかじめ伝えておいていました。だから店主もスタルークが来ても特に驚かず…という感じです。正面の扉に金木犀のリースがかけてあったのもスタルークのお誕生日のためだったりします(今回調べて初めて知ったのですが、誕生花が金木犀なの素敵すぎるわね本当に)……ちなみに店主は部屋の時計も音が鳴らない様に細工とかもしてくれました。やるねえ。。

兄上が幼い頃に迷子になってたどり着いたこのお店ですが、何故ひっそりとした場所にあるのかとか、店主が兄上のことを王子だと気が付かなかったのかとか理由が一応ありまして、エピローグで書きたいなあと思っておりましたが…このままお話しさせてください(断念)


実は店主はイルシオン出身の人で、戦場で出会ったブロディアの王城兵と恋に落ちてブロディアに亡命してきたのですよね。

その時に二人は兵士を辞めてイルシオン氏(店主)が料理が得意だったので「二人でレストランとかを経営しながらひっそりと暮らしていこう」という感じに決意をするんですが、父上(モリオンパッパ)が自分の臣下が兵士を辞めると聞いた時に…イルシオンから来た人間のことを初めて知って(モリオン氏を信頼して話してくれたんだと思います)。そして二人が安心してお店を出せるように手筈を整えてくれたんですよね…
父上としても色々思うところはあったのかもしれませんが、パートナーのために亡命までして命からがらやってきたイルシオンの者を無下にはできなかったと思います。

だから目立たないような場所にお店を構えて、知る人ぞ知る隠れ家的なレストランになりました。実は父上もこっそり通っていたという。。そこに兄上もたどり着いてしまうなんて…運命ですねえ、、(?)モリオン王に息子がいたことは知っていたイルシオン氏ですが、顔までは知らなかったので兄上のことを王子だと気が付かなかった、というわけです。
ブロディア国民の口に合うような料理を懸命に研究していたときだったので、その時に兄上がおいしいおいしいと食べてくれたのがすごく救いだったのです。


ところで思い出のシチューこと「羊肉とキャベツのシチュー」ですが、兄上の超得意料理なんですよね。自分でどうにか再現しようと奮闘して、ある程度納得できる味になったもののやっぱりあの店の味が忘れなれなくて…みたいなプチ裏話があったりします。
幼い頃迷子で不安でめそめそしていた兄上が、食べたシチューが美味しくて嬉しくて安心して…それをスタルークにも食べてほしかったんだね。

そして完全に私物化された(言い方)兄上の秘密の部屋ですが、日記を書いたりスタルークへの気持ちを整理したり、みたいな目的でも訪れていたと思います。ソラネルだとどうしても他の人やスタルークがいるので。。ここは自室よりよりプライベートなことができるといいますか。。なのでもちろん今まで兄上しか利用しておらず、今回初めて招き入れた人物がスタルークでした。

書いてて思い出したのですが、日記をプレゼントしてスタルークがそれを読みながら気恥ずかしくなってきた兄上がごまかすためにお酒を飲んでふわふわになっちゃって色々気持ちをこぼしちゃって…みたいな展開も考えていたのですが、いや兄上はそんな不誠実なことしなくないか???となりシラフの状態でスタルークの様子を見守ってもらいました。
日記を渡すの相当勇気が必要だっただろうな…もはや分厚いラブレターみたいなものですもんね……兄上的にも目の前で読まれるとは思っていなかったので、きっとずっとドキドキしてたと思います。いいねえ……

なのでスタルークから一生一緒にいたいよ、みたいにある意味プロポーズにも近いことを伝えられて、一瞬こらえられなくなって告白しようとしてしまいました。けれども将来のこと、国のことをそれと天秤にかけてしまって、伝えることをやめてしまいます。兄上…次期国王だもんね…けれども弟にその先をお願いされちゃったらさ…………無下にはできないよ…………
ところでスタルークに目を閉じる様に伝えるシーンですが、最初は兄上っぽい言い回しで「目を閉じてくれないか?」みたいな感じだったのですが、「目を閉じて」っていう言う方がなんだか優しく語りかけているようなエモさがあるようなドキドキするような…気がしたのでこっちにしました。兄上に目を閉じてって言われちゃったらもォーーー心臓壊れちゃうね(スタルークの)

せっかくのお誕生日、悲しい感じで終わりたくなかったので期待や希望を持たせる感じにしたく。。慈愛のキスタイムしてもらいました(他に言い方ないんか?) ところで大好きな人にキスされてそれ以上は堪えたスタルークは健気すぎるな…………
あ!!!そういえば兄上もスタルークもファーストキスですかね!?幼い頃にしたのはノーカン…?けど幼い頃のキスってきっと頭とか頬ですよね…あくまでイメージですが。。

最後のスタルークからのまた来てくれますか?の答えを迷ったのですが、「必ず」とか「いずれまた」とかにしてしまうとエェーーー?!いつなの!?生殺しはよくないわよねッと私が暴れたので、具体的に季節だけ伝えてもらいました。

春には何がありますかね?
そう、兄上のお誕生日ですね。

今はこの日、そしてこの部屋に想いや気持ちは閉じ込めておくけど、スタルークは必ず迎えにくる気持ちを込めて短剣を置いていきます。
その時は兄上に気が付かれないように置きますが、次に兄上が一人で来た時に気が付かれてもいいんです。スタルークの意志を伝えることができるので…兄上も持ち帰ってスタルークに忘れ物だぞみたいに無粋なことはせず、壁に飾るか大事に仕舞うか…するはずでしょう。きっと。

兄上日記ももう少し覗きたいですよね…私は覗きたい。けどスタルークへの想いが詰まった日記を見ちゃうのはちょっと忍びない気もするな…(この人一人で喋ってる…)ソラネルに戻ったスタルークはすぐ他のページも見て…寝不足になっちゃうね。そしてより兄上との未来を諦めたくないって決意が固まると思います。

前に別コンテンツ(?)で書いたのですが私の中で二人の終着点の答えは出てまして、あとはそれをどう書くかなんですが…たくさんこねくり回していきましょう!!二人がこれだけ思い悩むことなんだから、私も真剣に考えないと…(夢女?)(いや夢見守りおじさん。。)

ところで付き合うまでキスもハグもできないと寂しいので、定期的になんかそういう雰囲気になったら触れ合っちゃう二人はありですかね!?
恋人でない相手とするのは不誠実…と兄上は思っていそうだけど、スタルークはその日のキスが忘れられなくてもう一度したくなっちゃって…みたいのはあると思うんだ。。

これは家族としての触れ合いだから…………と体良く家族とか兄弟の関係が使われちゃうのもいいな。
それは………二人にしかできない言い訳だから………

最後にタイトルの話ですが、小説内でも書きましたがこの一度きりしか訪れないスタルークのお誕生日の日に、兄上は全部想いは閉じ込めて、無かったことにしてしまおうとしていたのですよね。けどスタルークからの想いを受け取って、閉じ込めて、大事に取っておくことにしたお話でした。
二人の気持ちは同じなのに、ままならないのがいいですよね…両片思いは……
二人に早く春が来るといいですね。

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