導きの舞
『わぁっ…!
うみ!』
アーテリア島から飛び立ったララはマルコの背に乗りながら、歓喜の声をあげる。
目の前に広がる大海原に彼女は目をキラキラ輝かせていた。
島から出たことのないララにとってこの景色は新鮮なのだろう。
無邪気な子供らしい笑顔を浮かべていた。
「そんなに珍しいかぃ?海が」
『うん!
だって島からでたことなかったもん』
「ほぉ…そうなのかぃ。
じゃあ思う存分眺めるといい。海は逃げねェよぃ」
『うん!』
ララは笑顔で大きく頷いた。
今だけは島で起きた事を忘れているよう。
出来ることならずっと忘れていて欲しいが、そうもいかない。
現実はそんな甘くないのだ。
『ねぇ、おじちゃん』
「ん?
なんだよぃ?」
『おじちゃんは鳥さんなの?』
ララは尋ねた。
気味悪がるわけでもなく、ただ純粋に疑問なのだろう。
なぜ、腕を翼に変幻させて飛べるのかと。
「半分はそうだねぃ」
『?
はんぶん?』
「…悪魔の実は知ってるかぃ?」
『?
あく…ま…?』
「くそ不味い実なんだが、それを食うとカナヅチと引き換えに不思議な能力を手に入れられるんだよぃ」
『まずいのにたべるの?』
「まぁ…そうだねぃ」
島から出た事のないララは当然、悪魔の実の存在など知るわけなかった。
生まれながらにして風神の加護を受けたステリア族の彼女には海賊達がなぜ、実を欲するのか理解できないのだろう。
ララはきょとん、と首を傾げていた。
『おじちゃんもたべたの?』
「でなきゃこんな姿してねェよぃ」
『いいなぁ…。
わたしも鳥さんになりたい!!』
「………。
怖くねェのかぃ?」
『え?』
「不気味だろ。こんな姿はよぃ」
『?
どうして?きれーだよ?』
他の悪魔の実と違い、マルコの能力は身体を変幻できる。
今は腕だけだが、完全体は青く燃える不死鳥だ。
気味悪がる者も少なくない。
だからマルコはその純粋なララの言葉に驚いていた。
『あのね!』
「?」
『しあわせの青い鳥ってしってる?』
「あ、ああ…。知ってるが…」
『しあわせをはこんでくれるんだよ!』
「?」
急にララは何の唐突もなく、青い鳥の話をしだした。
マルコは話の意図が読めず、疑問を浮かべる。
何がいいたいのだ、と。
『えっとだからね…
おじちゃんはこわくなんかないよ!
しあわせをはこぶの!』
「………。
そうかぃ」
『うん!』
ララはマルコの青く燃える翼を見て、幸せの青い鳥を連想させたのだろう。
御伽話で聞くその鳥を。
そんなことを言う者は彼の周りにはいなかった。
気味悪がる者ばかりで。
子供らしいその発想にマルコは笑みを溢さずにはいられない。
数十分、飛び続けていただろうか。
前方に鯨のような形をした船首の海賊船が見えてきた。
海賊旗にはマルコの胸の刺青と同じ絵が描かれている。
白髭海賊団の海賊船、モビー•ディック号だった。
.
うみ!』
アーテリア島から飛び立ったララはマルコの背に乗りながら、歓喜の声をあげる。
目の前に広がる大海原に彼女は目をキラキラ輝かせていた。
島から出たことのないララにとってこの景色は新鮮なのだろう。
無邪気な子供らしい笑顔を浮かべていた。
「そんなに珍しいかぃ?海が」
『うん!
だって島からでたことなかったもん』
「ほぉ…そうなのかぃ。
じゃあ思う存分眺めるといい。海は逃げねェよぃ」
『うん!』
ララは笑顔で大きく頷いた。
今だけは島で起きた事を忘れているよう。
出来ることならずっと忘れていて欲しいが、そうもいかない。
現実はそんな甘くないのだ。
『ねぇ、おじちゃん』
「ん?
なんだよぃ?」
『おじちゃんは鳥さんなの?』
ララは尋ねた。
気味悪がるわけでもなく、ただ純粋に疑問なのだろう。
なぜ、腕を翼に変幻させて飛べるのかと。
「半分はそうだねぃ」
『?
はんぶん?』
「…悪魔の実は知ってるかぃ?」
『?
あく…ま…?』
「くそ不味い実なんだが、それを食うとカナヅチと引き換えに不思議な能力を手に入れられるんだよぃ」
『まずいのにたべるの?』
「まぁ…そうだねぃ」
島から出た事のないララは当然、悪魔の実の存在など知るわけなかった。
生まれながらにして風神の加護を受けたステリア族の彼女には海賊達がなぜ、実を欲するのか理解できないのだろう。
ララはきょとん、と首を傾げていた。
『おじちゃんもたべたの?』
「でなきゃこんな姿してねェよぃ」
『いいなぁ…。
わたしも鳥さんになりたい!!』
「………。
怖くねェのかぃ?」
『え?』
「不気味だろ。こんな姿はよぃ」
『?
どうして?きれーだよ?』
他の悪魔の実と違い、マルコの能力は身体を変幻できる。
今は腕だけだが、完全体は青く燃える不死鳥だ。
気味悪がる者も少なくない。
だからマルコはその純粋なララの言葉に驚いていた。
『あのね!』
「?」
『しあわせの青い鳥ってしってる?』
「あ、ああ…。知ってるが…」
『しあわせをはこんでくれるんだよ!』
「?」
急にララは何の唐突もなく、青い鳥の話をしだした。
マルコは話の意図が読めず、疑問を浮かべる。
何がいいたいのだ、と。
『えっとだからね…
おじちゃんはこわくなんかないよ!
しあわせをはこぶの!』
「………。
そうかぃ」
『うん!』
ララはマルコの青く燃える翼を見て、幸せの青い鳥を連想させたのだろう。
御伽話で聞くその鳥を。
そんなことを言う者は彼の周りにはいなかった。
気味悪がる者ばかりで。
子供らしいその発想にマルコは笑みを溢さずにはいられない。
数十分、飛び続けていただろうか。
前方に鯨のような形をした船首の海賊船が見えてきた。
海賊旗にはマルコの胸の刺青と同じ絵が描かれている。
白髭海賊団の海賊船、モビー•ディック号だった。
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