学生時代
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先生の「今日はここまで!」という声が授業の終わりを告げる。今日も窓の外はしんしんと雪が降り積もる。
そんな冬の寒さにも負けないと言わんばかりに授業終わり早々に教室の端で女生徒が盛り上がり始めてた。
「どうしたのみんな、新種の魔法動物でも見つけたような盛り上がりよう」
幸いよく知った女子寮で同室のメンツだったので私は気軽に声をかける。そうすると「あんたってそればっかね」と笑われる。
「何言ってるのテディ!バレンタインよ、バレンタイン!!」
「あー、そっか。バレンタイン……」
自分に縁が無さすぎてすっかり忘れていた。そう、世の中は気づけばバレンタイン一色。自分の想い人にチョコレートを貰えるかどうかとドギマギしている女生徒が後を絶たない。
「青春だね〜……」
「何言ってるの!テディにもいるじゃない、素敵なお相手が!」
「はっ?何言ってるの、そんなのいないって」
「一年のニュート・スキャマンダーくんだっけ?最近コソコソと物置部屋で密会してるって噂になってるよ!」
予想外の人物が浮上し思わず咳き込む。ニュートくんと私が⁉︎
「み、密会なんかじゃないって!一緒に魔法動物のお世話してるだけ!」
本当にそれだけ。別にやましいことなんてない。ないはずなのになぜか今の私の脳内はニュートくんで埋め尽くされていた。
「なーんだ、つまんないの」
そう言った彼女は私に興味をなくしたのか元の輪に戻り雑談を続ける。
(バレンタインなんて、興味ないし!)
そんなことを考えながらも私は後片付けを済ませ教室を後にした。本来ならこの後授業の無い私が向かう場所といえばいつもの物置部屋一択なのだが、私は自室へと足を向けた。なんとなく、ただなんとなく今ニュートくんと会うのが恥ずかしかったから。
***
女子寮に戻ると私の部屋には誰も戻っておらず、ただ冬の静寂だけがそこにあった。私は自分のベットに腰掛けるとそのまま横たわる。あ、これ寝そう。
そんな遠のく私の意識を現実世界に引き戻したのは控えめなノック音だった。
コンコン
確かにその音は私に届いたのだが生憎私身体はベットから離れたく無いと言っている。無視しちゃえ。
コンコンコンコンコンコンコン
「はいはい!今出ます!」
鳴り止まないノック音に痺れを切らした私はベットから起き上がるとその音の主であるドアを開ける。すると目の前にいたのは予想にもつかない人物だった。
「無視するなんてひどい」
ニュートくんだ。この寒い中だというのに息を切らして、うっすら汗までかいている。
ニュートくんを見るだけでさっきのバレンタインの話を思い出して意識してしまう。
「探したよ、君、いつもの物置部屋に来ないんだもの」
「探したって、この学園中を?」
「うん、最終的には君の同室を名乗る先輩に物置部屋にいないんなら森か部屋じゃないかって教えてもらったけど」
だからこんなに息を切らして……
「心配したんだよ?君、いつも真っ先にあそこに来てくれるから」
「うっ、ごめん……」
「それに、今日は君に渡したいものがあったんだ」
「え、私に?」
「はい、ハッピーバレンタイン」
そう言ってニュートくんは小さい小箱を差し出した。
「ニュートくんが、私に?」
え、どういうこと?これってどういう意味のプレゼント?
混乱する私を察したのかニュートくんが口を開く。
「そうだよ……って別に深い意味はないから!いつもお世話になってるお礼として……」
そう言ってニュートくんは口元を隠し目を背ける。その両頬はリンゴのように真っ赤に染まっており私もそれに釣られて顔が熱くなる。
なんだか気まずくて私は咄嗟に口を開いた。何をいうかも考えずに。
「そ、そうだ!同室の子達しばらく帰ってこないと思うし部屋寄ってく⁉︎」
……しばらくの沈黙。
あれ、私まずいこと言ったのでは?女子寮に男の子のニュートくんがいるだけでもまずい状況なのに部屋に招き入れるなんて……。
「ま、まって!今の無し……」
「その言葉の意味わかって言ってる、先輩?」
慣れないニュートくんからの先輩呼び。あれ、ちょっと怒ってる?
ニュートくんは怒ったような照れたような複雑な顔をして立っていた。
「僕だって男だよ、先輩」
そう言って差し出していた小箱を私に押し付けて、ニュートくんは寮の階段を駆け降りていく。その足音だけが虚しく響いた。
「これ、次回会うとき気まずいやつでは?」
どんな顔して会えばいいの⁉︎
私の胸の動悸はなかなか止んではくれなかった。
そんな冬の寒さにも負けないと言わんばかりに授業終わり早々に教室の端で女生徒が盛り上がり始めてた。
「どうしたのみんな、新種の魔法動物でも見つけたような盛り上がりよう」
幸いよく知った女子寮で同室のメンツだったので私は気軽に声をかける。そうすると「あんたってそればっかね」と笑われる。
「何言ってるのテディ!バレンタインよ、バレンタイン!!」
「あー、そっか。バレンタイン……」
自分に縁が無さすぎてすっかり忘れていた。そう、世の中は気づけばバレンタイン一色。自分の想い人にチョコレートを貰えるかどうかとドギマギしている女生徒が後を絶たない。
「青春だね〜……」
「何言ってるの!テディにもいるじゃない、素敵なお相手が!」
「はっ?何言ってるの、そんなのいないって」
「一年のニュート・スキャマンダーくんだっけ?最近コソコソと物置部屋で密会してるって噂になってるよ!」
予想外の人物が浮上し思わず咳き込む。ニュートくんと私が⁉︎
「み、密会なんかじゃないって!一緒に魔法動物のお世話してるだけ!」
本当にそれだけ。別にやましいことなんてない。ないはずなのになぜか今の私の脳内はニュートくんで埋め尽くされていた。
「なーんだ、つまんないの」
そう言った彼女は私に興味をなくしたのか元の輪に戻り雑談を続ける。
(バレンタインなんて、興味ないし!)
そんなことを考えながらも私は後片付けを済ませ教室を後にした。本来ならこの後授業の無い私が向かう場所といえばいつもの物置部屋一択なのだが、私は自室へと足を向けた。なんとなく、ただなんとなく今ニュートくんと会うのが恥ずかしかったから。
***
女子寮に戻ると私の部屋には誰も戻っておらず、ただ冬の静寂だけがそこにあった。私は自分のベットに腰掛けるとそのまま横たわる。あ、これ寝そう。
そんな遠のく私の意識を現実世界に引き戻したのは控えめなノック音だった。
コンコン
確かにその音は私に届いたのだが生憎私身体はベットから離れたく無いと言っている。無視しちゃえ。
コンコンコンコンコンコンコン
「はいはい!今出ます!」
鳴り止まないノック音に痺れを切らした私はベットから起き上がるとその音の主であるドアを開ける。すると目の前にいたのは予想にもつかない人物だった。
「無視するなんてひどい」
ニュートくんだ。この寒い中だというのに息を切らして、うっすら汗までかいている。
ニュートくんを見るだけでさっきのバレンタインの話を思い出して意識してしまう。
「探したよ、君、いつもの物置部屋に来ないんだもの」
「探したって、この学園中を?」
「うん、最終的には君の同室を名乗る先輩に物置部屋にいないんなら森か部屋じゃないかって教えてもらったけど」
だからこんなに息を切らして……
「心配したんだよ?君、いつも真っ先にあそこに来てくれるから」
「うっ、ごめん……」
「それに、今日は君に渡したいものがあったんだ」
「え、私に?」
「はい、ハッピーバレンタイン」
そう言ってニュートくんは小さい小箱を差し出した。
「ニュートくんが、私に?」
え、どういうこと?これってどういう意味のプレゼント?
混乱する私を察したのかニュートくんが口を開く。
「そうだよ……って別に深い意味はないから!いつもお世話になってるお礼として……」
そう言ってニュートくんは口元を隠し目を背ける。その両頬はリンゴのように真っ赤に染まっており私もそれに釣られて顔が熱くなる。
なんだか気まずくて私は咄嗟に口を開いた。何をいうかも考えずに。
「そ、そうだ!同室の子達しばらく帰ってこないと思うし部屋寄ってく⁉︎」
……しばらくの沈黙。
あれ、私まずいこと言ったのでは?女子寮に男の子のニュートくんがいるだけでもまずい状況なのに部屋に招き入れるなんて……。
「ま、まって!今の無し……」
「その言葉の意味わかって言ってる、先輩?」
慣れないニュートくんからの先輩呼び。あれ、ちょっと怒ってる?
ニュートくんは怒ったような照れたような複雑な顔をして立っていた。
「僕だって男だよ、先輩」
そう言って差し出していた小箱を私に押し付けて、ニュートくんは寮の階段を駆け降りていく。その足音だけが虚しく響いた。
「これ、次回会うとき気まずいやつでは?」
どんな顔して会えばいいの⁉︎
私の胸の動悸はなかなか止んではくれなかった。
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