●鉄火のマキちゃんとコマキちゃんと。
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「今回は引き分けだったけど、次こそはぜったい負けないよ! 今日からあんたのことは、あたいのライバルとして認めてやるさ!」
出会った時と同じ、勝ち気な笑みでの宣言。
「う〜ん……ライバルも悪くないんですが〜」
それはきっと、彼女なりのわたしへの好意なのでしょう。
ですが、それよりも。
わたしは鉄火巻きの乗ったすしゲタを持ち上げ、コマキちゃんに歩み寄りました。
「わたしはコマキちゃんと、その……」
胸にグッと力を入れて、モヤのように渦巻いていた気持ちを形にします。
「お友だちに、なりたいです」
「え?」
コマキちゃんは大きな目を見開き、長いまつ毛をパチパチと上下させます。
わたしはほんのり顔を赤くして言いました。
「今日はとっても楽しかったです。コマキちゃんと一緒に過ごす時間はいろいろと新鮮で、マキちゃんとは違った刺激がいっぱいでした〜」
コマキちゃんと過ごした今までの、真新しい記憶を振り返ります。
笑ったかと思えば怒ったり、得意げに胸を張ったかと思えばしゅーんと項垂れたり。のんきなわたしを急かすようにコロコロと表情を変えていく、落ちつきのない女の子。
まだ出会って半日も経っていないのに、この短い時間の中で、わたしはいろんなコマキちゃんを知りました。
「せっかちで不器用さんだけど、元気いっぱいで、がんばり屋さんで、何事にもまっすぐで迷いがなくて……」
マキちゃんに似ているようで、似てなくて。
だけど、鉄火巻きにかける情熱はマキちゃんと同じで。
そして、わたしにはないものを、その小さな体にたくさん持っている。
わたしはそんなコマキちゃんを、いつしかマキちゃんと同じぐらい好きになっていました。
「だから、ライバルとして争うとかじゃなくて、お友だちとして仲良しになれたらな……って」
言いながら恥ずかしくなってきて、わたしは伏し目がちにうかがいました。
「だってさ。どうする、コマキちゃん?」
マキちゃんが優しく笑い、コマキちゃんの肩を叩きます。
「ええっと、あたいは……」
揺れる赤い瞳に映るのは、目の前に差し出されたおすしたち。
この鉄火巻きは、わたしの自分勝手な見栄の塊で。
だけど同時に、コマキちゃんとの思い出もたくさん詰まっているのです。
「よかったら、食べてほしいです」
わたしはもう一度コマキちゃんの目を見ました。
「…………」
コマキちゃんはしばらく無言で見つめると、やがて小さな手を伸ばし。
「……いただきます!」
決意を固めた表情で、つまんだ鉄火巻きを口にしました。
「…………」
真剣に味わうように、目を閉じて咀しゃくするコマキちゃん。
わたしもマキちゃんも、息を詰めて彼女の様子を見守ります。
やがて、ごくんっと嚥下する音。
コマキちゃんはパッチリと目を開けると、開口一番にこう言ったのでした。
「うん、悪くないね!」
その顔には、今までに見せたどの表情とも違う、新鮮な笑みが広がっていました。
「マキおねえちゃんには遠くおよばないけど、ナナシちゃんの鉄火巻きもなかなかイキな味じゃないか。さすがはあたいが認めたライバルなだけあるね!」
ぐっと親指を立てるコマキちゃん。
わたしはなんだかホッとして、体から一気に緊張が抜けました。
「お気に召してくれたのなら、よかったです〜」
するとマキちゃんも、興味深げにわたしの鉄火巻きを眺めます。
「そう言われると、アタイもちょっと食べたくなってきたな……」
だけどその様子は、どこか遠慮がちでバツが悪そう。
食べずに失格と跳ねのけた手前、今さら食わせろというのも虫がいいのでは──という呵責の念が、顔に表れています。
(義理堅いマキちゃんらしいです)
わたしは笑顔で促しました。
「マキちゃんもどうぞ。遠慮せずにめしあがれ〜」
「いいのかい? ありがとう! じゃ、お言葉に甘えていただくとするよ!」
マキちゃんは嬉しそうに笑い、鉄火巻きを口にします。
「……うん。これは確かに、なかなかのモンだね。一人前とは言えないが、ナナシちゃんらしい味で、これはこれでキライじゃないよ」
「ほんとですか〜⁉︎ わーいマキちゃん、嬉しいです〜!」
マキちゃんに褒めてもらえたのが嬉しくて、わたしは舞い上がって彼女に抱きつきました。
「ちょっとナナシちゃんー! なんであたいの時とぜんぜん反応がちがうのさー!」
「気のせいですよ〜」
「気のせいじゃないやーい!」
ふくれっツラになるコマキちゃんを、まあまあとなだめます。
「そんなに怒らないでください。わたしとコマキちゃんはもうお友だちなんですから〜」
「いいや、まだトモダチじゃないよ!」
「え」
まさかの否定に、戸惑いながらコマキちゃんを見ると。
「あたいはまだ、食べてもらってないからね!」
差し出されたそれが目に入った瞬間、ゾゾッと背中が粟立ちました。
ボロボロでグチャグチャでベチョベチョでテカテカ──
何か秘密裏の怪しい実験場で生み出された忌み子のような物体が、立ちすくむわたしの鼻先に迫ります。
「さあ、ナナシちゃんもイキなうちに食べとくれ! あたいの鉄火巻きを!」
それはもはや、鉄火巻きとは名ばかりの劇物。
すしゲタに密集している様がいっそう悪寒を駆り立てるそれを、コマキちゃんはグイグイとわたしに押しつけてきます。爛々と燃える瞳からは、なんとしてでも食べさせてやるという強固な意志(もとい重圧)を感じました。
……わかってます。コマキちゃんがわたしの鉄火巻きを食べたなら、わたしもコマキちゃんの作ったそれを食べるべきなのは。
そうしないとフェアな友情が成立しないのは、わかってるんです。
でも……でも……この恐ろしい呪物のようなグチョグチョの塊をありがたく口に運べるほど、わたしは奇特な生き物じゃないんです。
「あぅぅ……」
わたしは助けを求めるようにマキちゃんを振り返りました。
「……ナナシちゃん」
マキちゃんは静かに微笑み、竹の水筒を用意します。
──あきらめな。
まるでそう告げるように、たぷんっと波打つ水。
その音で全てを悟ったわたしは、静かに微笑み返しました。
いつもダラダラと甘えてばかりなわたしだから、たまには死地に身をなげうって、痛みというものを学ぶべきなんでしょう──。
なんて殊勝な覚悟を決めながら、目をつむり。
「コマキちゃんが食べさせてください〜」
そうお願いして、口を開けます。
「ええ? もう、しょうがないなあ。ほら、あーん」
閉じたまぶたの向こうから、小さな手が迫る気配。
酸っぱい匂いが鼻を刺し。
ベチョリと濡れた感触が舌に乗り。
強烈な痺れが背骨を突き抜けた瞬間──わたしの脆いハートはいともたやすく決壊しました。
「☆♪○*△×◆☆♪○*△×◆〜〜‼︎」
──ごめんなさい。本当はぜんぜん覚悟なんて決めてませんでした。
だからこうして視界に入らないように目を閉じてたんですし、食べさせるようにお願いしたのも、ベチョベチョのあれに手で触れるのが恐ろしかったからです。
(すっぱいすっぱいいたいすっぱい──‼︎)
無数の針で刺されるように壮絶な酸味が、口の中を支配します。舌が弾けてなくなりそうなほどの激痛に、目の前がチカチカと瞬き、ブワッと大粒の涙が溢れました。
わたしはのたうち回りたい衝動を必死にこらえながら、痛みの元凶を高速で噛み砕き。
マキちゃんに渡された水と一緒に喉へ流しこむと、ばったりと地面に倒れ伏しました。
「うう、お友だちを作るのってこんなに大変なんですね〜……」
ボロボロこぼれる涙と一緒に、口に残る痛みを噛みしめます。
……まさに酸鼻を極めた仕打ちです。果たしてお酢を入れすぎただけで、こうも苛烈な味になるものでしょうか。
「エラいよナナシちゃん。アンタは本当によくがんばった……」
瀕死寸前のわたしを、マキちゃんが抱き起こして介抱してくれます。
それから、コソッと耳打ちしました。
「ちなみにアレは、ばいきんまんに襲われた時とかに本領を発揮するんだ。使い方しだいでは役に立つから、覚えておくといいよ」
「完全に兵器の扱いですね〜……」
いくらばいきんまんとはいえ、同情を禁じ得ません。
……コマキちゃん。彼女はいろんな意味で、キケンな女の子のようです。
「なんだいナナシちゃん、そんなに泣くほどあたいの鉄火巻きがおいしかったのかい?」
無邪気な拷問人は、わたしの嘆きもつゆ知らずに笑いかけてきます。
「まだまだたくさん残ってるから、エンリョせずにぜーんぶ食べていいんだよ、ほら!」
得意げに仁王立ちしながらすすめてくる姿が、なんだか憎らしくて。
わたしは両手でむんずと、そのほっぺを挟んでやりました。
「コ〜マ〜キ〜ちゃ〜ん〜!」
「いひゃっひゃひひゅんひゃい⁉︎」
こうなったらもう、無理やりにでもお友だちになってもらいましょう。
そんな風にじゃれ合うわたしたちを見て、マキちゃんはクスッと笑みをこぼします。
そして二人まとめて、両腕でギュッと抱きしめました。
「二人とも、アタイのかわいい妹だ」
出会った時と同じ、勝ち気な笑みでの宣言。
「う〜ん……ライバルも悪くないんですが〜」
それはきっと、彼女なりのわたしへの好意なのでしょう。
ですが、それよりも。
わたしは鉄火巻きの乗ったすしゲタを持ち上げ、コマキちゃんに歩み寄りました。
「わたしはコマキちゃんと、その……」
胸にグッと力を入れて、モヤのように渦巻いていた気持ちを形にします。
「お友だちに、なりたいです」
「え?」
コマキちゃんは大きな目を見開き、長いまつ毛をパチパチと上下させます。
わたしはほんのり顔を赤くして言いました。
「今日はとっても楽しかったです。コマキちゃんと一緒に過ごす時間はいろいろと新鮮で、マキちゃんとは違った刺激がいっぱいでした〜」
コマキちゃんと過ごした今までの、真新しい記憶を振り返ります。
笑ったかと思えば怒ったり、得意げに胸を張ったかと思えばしゅーんと項垂れたり。のんきなわたしを急かすようにコロコロと表情を変えていく、落ちつきのない女の子。
まだ出会って半日も経っていないのに、この短い時間の中で、わたしはいろんなコマキちゃんを知りました。
「せっかちで不器用さんだけど、元気いっぱいで、がんばり屋さんで、何事にもまっすぐで迷いがなくて……」
マキちゃんに似ているようで、似てなくて。
だけど、鉄火巻きにかける情熱はマキちゃんと同じで。
そして、わたしにはないものを、その小さな体にたくさん持っている。
わたしはそんなコマキちゃんを、いつしかマキちゃんと同じぐらい好きになっていました。
「だから、ライバルとして争うとかじゃなくて、お友だちとして仲良しになれたらな……って」
言いながら恥ずかしくなってきて、わたしは伏し目がちにうかがいました。
「だってさ。どうする、コマキちゃん?」
マキちゃんが優しく笑い、コマキちゃんの肩を叩きます。
「ええっと、あたいは……」
揺れる赤い瞳に映るのは、目の前に差し出されたおすしたち。
この鉄火巻きは、わたしの自分勝手な見栄の塊で。
だけど同時に、コマキちゃんとの思い出もたくさん詰まっているのです。
「よかったら、食べてほしいです」
わたしはもう一度コマキちゃんの目を見ました。
「…………」
コマキちゃんはしばらく無言で見つめると、やがて小さな手を伸ばし。
「……いただきます!」
決意を固めた表情で、つまんだ鉄火巻きを口にしました。
「…………」
真剣に味わうように、目を閉じて咀しゃくするコマキちゃん。
わたしもマキちゃんも、息を詰めて彼女の様子を見守ります。
やがて、ごくんっと嚥下する音。
コマキちゃんはパッチリと目を開けると、開口一番にこう言ったのでした。
「うん、悪くないね!」
その顔には、今までに見せたどの表情とも違う、新鮮な笑みが広がっていました。
「マキおねえちゃんには遠くおよばないけど、ナナシちゃんの鉄火巻きもなかなかイキな味じゃないか。さすがはあたいが認めたライバルなだけあるね!」
ぐっと親指を立てるコマキちゃん。
わたしはなんだかホッとして、体から一気に緊張が抜けました。
「お気に召してくれたのなら、よかったです〜」
するとマキちゃんも、興味深げにわたしの鉄火巻きを眺めます。
「そう言われると、アタイもちょっと食べたくなってきたな……」
だけどその様子は、どこか遠慮がちでバツが悪そう。
食べずに失格と跳ねのけた手前、今さら食わせろというのも虫がいいのでは──という呵責の念が、顔に表れています。
(義理堅いマキちゃんらしいです)
わたしは笑顔で促しました。
「マキちゃんもどうぞ。遠慮せずにめしあがれ〜」
「いいのかい? ありがとう! じゃ、お言葉に甘えていただくとするよ!」
マキちゃんは嬉しそうに笑い、鉄火巻きを口にします。
「……うん。これは確かに、なかなかのモンだね。一人前とは言えないが、ナナシちゃんらしい味で、これはこれでキライじゃないよ」
「ほんとですか〜⁉︎ わーいマキちゃん、嬉しいです〜!」
マキちゃんに褒めてもらえたのが嬉しくて、わたしは舞い上がって彼女に抱きつきました。
「ちょっとナナシちゃんー! なんであたいの時とぜんぜん反応がちがうのさー!」
「気のせいですよ〜」
「気のせいじゃないやーい!」
ふくれっツラになるコマキちゃんを、まあまあとなだめます。
「そんなに怒らないでください。わたしとコマキちゃんはもうお友だちなんですから〜」
「いいや、まだトモダチじゃないよ!」
「え」
まさかの否定に、戸惑いながらコマキちゃんを見ると。
「あたいはまだ、食べてもらってないからね!」
差し出されたそれが目に入った瞬間、ゾゾッと背中が粟立ちました。
ボロボロでグチャグチャでベチョベチョでテカテカ──
何か秘密裏の怪しい実験場で生み出された忌み子のような物体が、立ちすくむわたしの鼻先に迫ります。
「さあ、ナナシちゃんもイキなうちに食べとくれ! あたいの鉄火巻きを!」
それはもはや、鉄火巻きとは名ばかりの劇物。
すしゲタに密集している様がいっそう悪寒を駆り立てるそれを、コマキちゃんはグイグイとわたしに押しつけてきます。爛々と燃える瞳からは、なんとしてでも食べさせてやるという強固な意志(もとい重圧)を感じました。
……わかってます。コマキちゃんがわたしの鉄火巻きを食べたなら、わたしもコマキちゃんの作ったそれを食べるべきなのは。
そうしないとフェアな友情が成立しないのは、わかってるんです。
でも……でも……この恐ろしい呪物のようなグチョグチョの塊をありがたく口に運べるほど、わたしは奇特な生き物じゃないんです。
「あぅぅ……」
わたしは助けを求めるようにマキちゃんを振り返りました。
「……ナナシちゃん」
マキちゃんは静かに微笑み、竹の水筒を用意します。
──あきらめな。
まるでそう告げるように、たぷんっと波打つ水。
その音で全てを悟ったわたしは、静かに微笑み返しました。
いつもダラダラと甘えてばかりなわたしだから、たまには死地に身をなげうって、痛みというものを学ぶべきなんでしょう──。
なんて殊勝な覚悟を決めながら、目をつむり。
「コマキちゃんが食べさせてください〜」
そうお願いして、口を開けます。
「ええ? もう、しょうがないなあ。ほら、あーん」
閉じたまぶたの向こうから、小さな手が迫る気配。
酸っぱい匂いが鼻を刺し。
ベチョリと濡れた感触が舌に乗り。
強烈な痺れが背骨を突き抜けた瞬間──わたしの脆いハートはいともたやすく決壊しました。
「☆♪○*△×◆☆♪○*△×◆〜〜‼︎」
──ごめんなさい。本当はぜんぜん覚悟なんて決めてませんでした。
だからこうして視界に入らないように目を閉じてたんですし、食べさせるようにお願いしたのも、ベチョベチョのあれに手で触れるのが恐ろしかったからです。
(すっぱいすっぱいいたいすっぱい──‼︎)
無数の針で刺されるように壮絶な酸味が、口の中を支配します。舌が弾けてなくなりそうなほどの激痛に、目の前がチカチカと瞬き、ブワッと大粒の涙が溢れました。
わたしはのたうち回りたい衝動を必死にこらえながら、痛みの元凶を高速で噛み砕き。
マキちゃんに渡された水と一緒に喉へ流しこむと、ばったりと地面に倒れ伏しました。
「うう、お友だちを作るのってこんなに大変なんですね〜……」
ボロボロこぼれる涙と一緒に、口に残る痛みを噛みしめます。
……まさに酸鼻を極めた仕打ちです。果たしてお酢を入れすぎただけで、こうも苛烈な味になるものでしょうか。
「エラいよナナシちゃん。アンタは本当によくがんばった……」
瀕死寸前のわたしを、マキちゃんが抱き起こして介抱してくれます。
それから、コソッと耳打ちしました。
「ちなみにアレは、ばいきんまんに襲われた時とかに本領を発揮するんだ。使い方しだいでは役に立つから、覚えておくといいよ」
「完全に兵器の扱いですね〜……」
いくらばいきんまんとはいえ、同情を禁じ得ません。
……コマキちゃん。彼女はいろんな意味で、キケンな女の子のようです。
「なんだいナナシちゃん、そんなに泣くほどあたいの鉄火巻きがおいしかったのかい?」
無邪気な拷問人は、わたしの嘆きもつゆ知らずに笑いかけてきます。
「まだまだたくさん残ってるから、エンリョせずにぜーんぶ食べていいんだよ、ほら!」
得意げに仁王立ちしながらすすめてくる姿が、なんだか憎らしくて。
わたしは両手でむんずと、そのほっぺを挟んでやりました。
「コ〜マ〜キ〜ちゃ〜ん〜!」
「いひゃっひゃひひゅんひゃい⁉︎」
こうなったらもう、無理やりにでもお友だちになってもらいましょう。
そんな風にじゃれ合うわたしたちを見て、マキちゃんはクスッと笑みをこぼします。
そして二人まとめて、両腕でギュッと抱きしめました。
「二人とも、アタイのかわいい妹だ」
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