Song bird (長編連載)
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「……えっ、ことりちゃんとしてラジオに出演するんですか?」
元ことりファンの春歌としては、その話が嬉しくないわけがない。
だが、雛子の親友としての立場からすると、すこし複雑な思いだった。
学生の頃に雛子から事故の後の話を少しだけ聞いたことがある。でも、それらはごく一部の話で、本当はもっと色々と辛いことがあっただろうし、沢山傷付いてきたはずだ。
「ひなちゃん、大丈夫、ですか……?」
春歌が心配になってそう聞くと、雛子はコクリと小さく頷いた。
「それでね、曲はもうできてるんだけど、オケ録りがまだで……はるちゃん、ピアノ弾いてくれないかな…?」
「えっ!そんな重要な役目、私でいいんですか?!」
「はるちゃんがいいの。はるちゃんのピアノの音を聞くと安心できるから……」
「ひなちゃん」
「……本当はね、すこし、怖いの。
でも、今まで逃げてきたことにちゃんと向き合いたい。……それに、嶺二くんにもどうしても伝えたいことがあるの……」
その静かに炎の灯った瞳は、ほんのすこし不安で揺れている。
春歌はそっと雛子を抱きしめた。
「大丈夫ですよ。きっと、寿先輩にも伝わりますよ。ひなちゃんの想いが。
そのためだったら、私も微力ながらお手伝いしますね!」
「はるちゃん、ありがとう!大好き」
「ふふっ、私も大好きですよ!ひなちゃん」