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『レイガ様は今日も大変』


「レイガ。いや、若宮奏多」

「なんだルゼ」

「俺の兄は神の光と肉体関係があるようだ」

「それがどうした」

「毎晩毎晩毎晩アノ声が聴こえてくる。昨夜など、兄が×××で×××で×××だったぞ」

「……随分マニアックなプレイをしているようだが、なぜ僕に相談するんだ。二人から離れた場所で寝ればいいだろう」

「レイガ、いや、若宮奏多が守ってくれと言ったんだろう。セッ○ス中に襲われるかもしれない」

「その時はルカがなんとかするだろう。いいからおまえは寝ろ」

「……寝ろ?兄と神の光と3Pをやれということか」

「そっちの意味の寝ろじゃない!夜は守らなくていいから、おまえは今日から僕の部屋に来い」

「部屋に来いだと?まさかレイガ、いや、若宮奏多、おまえも俺に×××や××をさせるのか。召喚主の命令だとか言って、俺に夜の相手をさせる気だな。エロ同人みたいに」

「呼び名はレイガで統一しろ。おまえはなぜそんな俗っぽい台詞を知っているんだ……。僕はおまえなどに興味はない。僕は夕月一筋だ。とにかく、あの二人の邪魔はするな」

「……神の光一筋だと。そのうち兄から神の光を寝取り、ドロドロの愛憎劇を繰り広げる気だろう」

「……おまえは僕のいない間、一体何を見ているんだ……」

「変な帽子の男から、たぶれっととやらを貰った。昼間はサブスクとやらで愛憎ドラマを観ている」

「おまえも俗世間にハマりすぎだ。タブレットを貸せ。今日からNHKの教育番組しか観れないようにしてやる」

「エヌエイチケー?NHKをぶっ壊すN党のことか」

「いやそっちは政治の方……ああ…人間界は面倒だ…なにもかも」

「インフェルヌスに帰りたいのか」

「そうだな。時々実家が恋しく…いや、奏多から見ればこちらが実家か?混乱してきたな…」

「神の光を奪って手籠めにして、兄が奪い返しに来る愛憎ドラマを繰り広げるのか」

「おまえは愛憎ドラマから離れろ!……助けてくれ夕月…兄が兄なら弟も弟だ……」

「ところで、ふーるーとやらで面白いドラマを見つけたんだが」

「実家にかえりたい……」
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