裏僕小説その5


「ねえ、ゆっきー。サンタクロースってなに?」

談話室の大型テレビで、「一足早く、保育園にサンタクロースがやってきました」のニュースを観たソドムは、隣に座る夕月に、興味津々な問いを投げ掛けた。

赤い帽子に赤い服、白い髭を生やした恰幅の良い好々爺が、なぜ白い袋から子供たちにプレゼントを配っているのかが疑問のようだ。

「サンタさんは、クリスマスの夜になると、いい子の子供たちの所に来て、欲しいプレゼントをくれるんだよ」

夕月は小さな子供に語り掛けるように、日本の一般的なクリスマスと、サンタクロースの概要を説明した。

二人の微笑ましいやり取りを、ルカと橘が見守っている。

「ゆっきーのところにも、サンタさんがくるの?」

「僕はもう大きくなったから、サンタさんは来てくれないけど、ソドムのところにはサンタさんが来てくれるよ」

ソドムは愛くるしい尻尾と耳をぱたつかせ、大きな瞳をきらきらと輝かせた。

「ゆっきーはサンタさんに会った?」

そこで夕月は少し考え込み、純粋な子供の夢を壊してはいけないと、聖母の如き微笑みを向ける。

「うん、会ったよ。だからソドムも会えるかもしれないね」

「じゃあボク、サンタさんにお手紙書くね!キラキラがいーっぱい欲しいの!」

両手を広げてこの位、と夕月に見せ、テーブルの上に広げていた画用紙とクレヨンに、習ったばかりのひらがなを書き始める。



「ルカ、橘さん、ちょっといいですか」

ソドムの嬉々とした様子を見つめながら、夕月はルカと橘に手招きをした。

「…と、言うわけなんよ。ソドムの夢を壊さないついでに、今年は盛大にクリスマスパーティーを企画しようかと思ってネ」

「ふむ。そういうことなら、フィンランドとグリーンランドから100人ずつサンタを派遣するが」

「あはは、悪くないけど、それだと世界中のクリスマスにサンタが不在になるからね。サンタに関してはボクに任せて、総帥にはどーんっとでっかいクリスマスツリーを用意して欲しいんよ。あ、かっちゃんお手製のパーティー料理食材費も奮発してね!あとはー、ドンペリとかードンペリとかー」

「随分楽しそうだな橘。私も、仕事が無ければ是非参加したかったよ。ツリーとプレゼントは私に任せておきなさい。皆があっと驚くツリーを手配しよう」

「うんうん!楽しみにしてるよ。それから、夕月くんに贈る品物だけど、ボクの方でいくつか見繕ってみたヨ」



年に一度のイベントが近づく中、街はそれぞれに活気づき、煌びやかなイルミネーションやライトアップが施されている。

結界の中に佇む、普段は閑静な黄昏館も例外ではなく、クリスマスイブに向けて賑やかな空気に変わりつつあった。

20日 午後



「でっ…でっけえ…」

「総帥ったら…どーんっとおっきいのとは言ったケド…日本記録でもつくるつもりなのカナ」

午前中、大勢の業者によって中庭に運ばれたクリスマスツリーに、住人達は揃って呆気にとられていた。

中庭の敷地を窮屈に占領する人工クリスマスツリーは、一日がかり、職人総動員で組み立てられ、黄昏館の一番高い塔の先まで届きそうな高さに仕上がった。

街の有名どころのイルミネーションも顔負けな、派手なLED電飾が巻かれ、「皆で飾りつけを楽しめるように」と、いう天白の余計な気遣いで、オーナメントの数々が詰められた段ボールが五十箱以上はある。

「あっはは…。総帥の金銭感覚を甘く見ていたネ」

「俺らで全部飾れってのか!馬鹿かあいつは!」

苦笑する橘と憤る焔椎真の横で、イベント大好き女性陣は、超巨大ツリーを前にはしゃぎあっていた。

「USJもビックリの素敵なツリーじゃない!天白様素敵!」

「今年は豪華になりそうだね。そうと決まったら、皆で役割分担しなくちゃ!」

「おい、勝手に決めてんなよ」

イベントごとにかけては女性を凌ぐ者はおらず、男性組は言われるままの使用人と化していった。

裏僕小説その5

□「メリークリスマス!みんなが幸せになれますように」
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22日 午前



彌涼、焔椎真、黒刀、斎悧、九十九の「力仕事野郎チーム」は、大量の段ボール箱からオーナメントを取り出し、飾り付ける作業に追われていた。

数十メートルのてっぺんから中間までは業者が飾り、下方周辺のはげ山付近を飾るのだが、何分幅もあるために作業が進まない。

「ムサい男どもとツリーの飾りつけ…。…はあ…デートに行きたかった…」

一番やる気を失っている斎悧は、カラフルなリボンやリンゴのオーナメントを眺めては、その場にしゃがみ込んで溜息を吐いている。

「おい斎悧!サボってねーでとっとと運べよ!リアと十瑚にどつかれるだろうが!」

腕まくりに、頭にタオルを巻いた職人ファッションの焔椎真が、ふわふわのモールや電飾の飾りを担当している。

武骨な手に抱えるファンシーな飾り物が、彼の見た目と調和しておらず、先程から九十九が笑いを堪えていた。

「ねえ、焔椎真は何歳までサンタを信じてた?」

「ああ?……んなもん…信じてたわけねーだろ」

九十九から眼を逸らす焔椎真に、斎悧はにやけた笑いを向ける。

「へぇぇ~。俺、愁生から聞いたけどな。サンタは毎年赤い帽子を被っている子にしか来てくれないって冗談を真に受けて、中学までクリスマスの日は赤い三角帽子を被って寝てたらしいな」

「なっ…愁生喋りやがったな!あれは愁生の真顔の冗談に騙されたんだ!」

「おいっ、ぎゃあぎゃあ喚くな。手を動かせ」

一番小柄で体重も軽そうだという理由から、ツリーによじ登って飾り付けていた黒刀が、一向に仕事をしない下々の男どもに怒鳴り声を上げた。

「斎悧がつっかかるからだろ!あ、俺も千紫郎から聞いたぜ~。おめー、ちいせぇ頃、伽藍師匠の扮するサンタを本物だと信じてたらしいな~」

「なっ…千紫郎喋りやがったな!中学まで信じていたお前に言われる筋合いはない!」



「うっ……がああぁぁ~~っっ!」

「どうしたの彌涼先生!?」

九十九がふと見ると、段ボールを掲げたまま、中腰姿勢で彌涼が固まっている。

「こ、こ腰をやっちまった…。ちょっと手を貸してくれ…」

「あーあ。運動不足の中年が張り切るからだろ」

「誰が中年だ!俺はまだ若…いででで!」

呆れ顔の斎悧に、苦悶の表情で彌涼が心外だと喚く。

「大丈夫?彌涼先生」

ぎっくり腰の彌涼は、九十九に担がれて館内に運ばれて行った。

上方の黒刀と、下方の焔椎真がいがみ合い、作業はまったく進まずに、開いた段ボール箱の山が残る。

「こりゃ間に合わねえな」

女性を責めるつもりはないが、人選間違いだったと斎悧は再び溜息を吐いた。

22日 午後



「あいつらはきちんと役割を果たしているのか…」

館内の装飾を担当する、愁生、リア、十瑚チームは、問題だらけの「チームツリー」を案じていた。

豪華なツリーに見合うように、せっかくだから館内もクリスマスムード一色にしてしまおうとの発案で、三人はホールや食堂など、人が集まる場所の装飾作業に励んでいた。

センス良くキャンドルを並べる愁生の近くで、リアと十瑚が思い思いに、壁一面に星やサンタの切り紙を張り付けている。

「大丈夫よ、たぶん。力仕事は男どもに任せればいいの。愁生には、か弱い女の子たちを助けてもらわないと」

武器を振り回すツヴァイルトに、か弱いもなにもないが、女性に優しい愁生は敢えてつっこまない。

なんにせよ、あちら側に行かなくて正解だったと、愁生は思っていた。

協調性の欠片もないあいつらを統率するのは自分だろうし、単独で作業ができるのはありがたい。

「なんだかわくわくするね!たった一日のために準備をするのが、どうしてこんなに楽しいのかしら!」

見渡せば、幼稚園のクリスマス会のような、ごっちゃりとした雰囲気だが、十瑚たちの声がいつにも増して明るく弾んでいる。

一年で随分と空気が変わった館内に、悪くないと愁生は笑みを零す。

「夕月ちゃんがきて、斎悧くんとリアがきて、すごく賑やかになったよね。こうして皆で笑いあえるって、幸せ」

十瑚の感慨深い様子に、愁生もリアも穏やかに頷いていた。


23日 午後



「やっぱり新宿は賑やかだね」

買い出し組のルカ、夕月、ソドムは、新宿のデパートを訪れていた。

「わあ~、みてゆっきー、キラキラがいっぱいだー!」

歩道も店もクリスマスムード一色になり、大人たちのクリスマス商戦も活気に満ちている。

「クリスマスは二十五日だろう?宗教も違うのに、ニホンは不可思議な民族だな」

「日本の人は、なぜかイブの方が盛り上がるんだよね。あっ、ソドム、あまり遠くに行かないでね」

ルカは物珍し気に辺りを眺め、ソドムはカラフルなお菓子やツリーに夢中になっている。

「ありがとうユキ。あれでソドムも人目を気にせずに歩ける」

「気に入って貰えてよかったよ。少し早いけど、編み上げるのに間に合ったから」

夕月お手製の赤い帽子とマフラーで、ソドムは人間の子供にとけこんでいた。

隠しきれない尻尾は、この際ファッションということで、あまり人目も引いていない。

「ソドムとルカは、クリスマスを過ごすの初めてだよね?みんな楽しそうで、僕も嬉しい」

朝陽院に居た頃も、毎年クリスマスパーティーがあったが、家族とも言える仲間と過ごす日はまた格別な思いがあった。

穏やかに微笑む夕月を、ルカが静かに見つめている。

「さてと、どこから行こうか?買う物がたくさん―」

頼まれたメモ用紙を取り出すと、ピンポン~♪と店内のアナウンスが流れた。



「迷子のお呼び出しを申し上げます。新宿区からお越しのそどむくんが、お連れ様をお待ちです。一階サービスカウンターまでお越しくださ―」

「うわあぁ~ん!ますたー、ゆっきー!」

スピーカーから流れて来るソドムの泣き声と、慌てた様子の店員に、近くの客から笑い声が起こる。

「ソドム!大変、早く行かないと」

「まったく…世話の焼ける…」

この後ソドムは、夕月とルカに両手をがっちりと握られながら買い物をすることとなった。

24日 明朝



「あ~忙しいなあ、もうなんだか、忙しくてドキドキワクワクしますね!!」

「ミートローフが焼き上がりましたわ。サラダももうすぐです」

遠間、綾、千紫郎の調理組は、朝から忙しなく厨房を駆け回っていた。

コックとして、年に一度の総決算、そして十日と待たずに正月がやってくることもあり、遠間は周囲が驚くほどの俊敏さを発揮していた。

「正宗くんと迦耶子さん、ツヴァイルトのお師匠さんもご招待されたんですよね?ああ、腕が鳴るなあ!」

「すみません、綾も遠間さんも、実家に帰る予定だったのではありませんか?」

「いえっ、ここはもう僕の帰る家も同然です。コックとして皆さんにお料理を振る舞える、こんなに光栄なことはありませんよ!」

「そうですわ。私達、皆様とご一緒にお祝いできるのが嬉しいんです」

人数が増えたことで世話人の仕事は増えたが、彼らは疲労どころか更なるやりがいを感じていた。

今日一日、そして明日も、誰もが笑っていられるように、自分の仕事を全うするだけだ。

「千紫郎さん、クリスマスケーキはうんと大きいのを作りましょうね!」

24日 明朝



「あ~忙しいなあ、もうなんだか、忙しくてドキドキワクワクしますね!!」

「ミートローフが焼き上がりましたわ。サラダももうすぐです」

遠間、綾、千紫郎の調理組は、朝から忙しなく厨房を駆け回っていた。

コックとして、年に一度の総決算、そして十日と待たずに正月がやってくることもあり、遠間は周囲が驚くほどの俊敏さを発揮していた。

「正宗くんと迦耶子さん、ツヴァイルトのお師匠さんもご招待されたんですよね?ああ、腕が鳴るなあ!」

「すみません、綾も遠間さんも、実家に帰る予定だったのではありませんか?」

「いえっ、ここはもう僕の帰る家も同然です。コックとして皆さんにお料理を振る舞える、こんなに光栄なことはありませんよ!」

「そうですわ。私達、皆様とご一緒にお祝いできるのが嬉しいんです」

人数が増えたことで世話人の仕事は増えたが、彼らは疲労どころか更なるやりがいを感じていた。

今日一日、そして明日も、誰もが笑っていられるように、自分の仕事を全うするだけだ。

「千紫郎さん、クリスマスケーキはうんと大きいのを作りましょうね!」

24日 当日



正宗親子とツヴァイルトの師匠とともに、クリスマスパーティーは夜中まで大いに盛り上がった。

正宗親子と師匠はその日の内に帰宅し、館内は静寂を取り戻す。





皆が眠りに就いた頃、薄暗い明かりの灯る廊下に、二人の人影が現れた。

二人は夕月の部屋の前で立ち止まり、目線で合図を送り、声を潜めた。

「ドクター、準備はいい?このタチバナサンタと、イスズトナカイが、良い子のソドムにプレゼントをあげちゃうよ~ん」

赤い帽子に白いつけ髭の橘が、扉の前でムフフと笑っている。

「おい橘、お前はともかく俺はいらねえだろ。これじゃ不審人物だ」

イスズトナカイはツノつきカチューシャ(LED電球付)に茶色の全身タイツをまとい、腰にサポーターを巻いてぎっくり腰の名残を残している。

「だってサンタにはトナカイがつきものでショ?どうせソドムは寝てるんだし、ビジュアルだけさ。さあ、行くヨ!」

橘は懐中電灯を片手に、夕月の寝室に足を踏み入れた。

まるで泥棒のような忍び足で、夕月とソドムの眠るベッドに近づいて行く。

ソドムは先に夕月が寝かしつけ、今頃は楽しい夢の中のはずだ。

ナイトテーブルには、夕月の編んだ靴下、ソドムの書いた手紙と、サンタさんが食べれるようにと、お菓子とジュースが置いてある。

「どれどれー、ソドムはなにをお願いしたのかなあ」

いそいそと手紙を開くと、白い便箋に赤いクレヨンで、


『きらきらおいつぱいくたさい。』


と、大きく書かれている。

橘と彌涼はジュースとお菓子を平らげてから、白い風呂敷の中からカラフルなキャンディーBOXを枕元に置いて…そこで気付いた。

「ってあれ?夕月くんとソドムは?」

ベッドの中には誰も居らず、布団がめくれたままになっている。

「トイレじゃねーのか…おい、戻ってきたぞ」

耳をすませば、小走りでこちらに駆けてくる足音がした。

「やべ、隠れろ」

「ドクター、ボクらはサンタなんだから、ソドムに会ってあげないと。きっと驚くヨ~」

彌涼に関しては別の意味で驚きそうだが、二人は不審者よろしく物陰に隠れることにした。



「こんばんは!サンタクロースだヨ~…ってあれ?夕月くんひとり?」

現れたのは夕月ひとりで、彼はパジャマ姿のまま息を切らしていた。

「あ、橘さん、彌涼先生!ソドムを見ませんでしたか?」

「なんだ、坊主いねえのか。こんな夜中にどこに行ったんだ」

夕月によれば、ソドムを寝かしつけてうたた寝をしている間に、ベッドからいなくなったらしい。

「ルカと手分けして探してるんですけど、やっぱりお部屋にも戻ってないんですね。どこに行っちゃったんだろう」

「ドラゴンだから凍死の心配はないけど、外は寒いからね。ボクたちも探そう」

三人は館内と館外に別れたが、ソドムはすぐに見つかった。

中庭のツリーの下に座っているところを、他のツヴァイルトが見つけたようだ。

夕月が駆けつけると、そこにはルカだけでなく、ツヴァイルト全員と、遠間、綾も揃っていた。

「皆さん、どうしてここに?」

「さっきソドムが部屋に訪ねてきて、サンタクロースに会いに行くって、外に走って行ったんだ。それで気になってきてみたんだけど」

千紫郎と同じ理由で、皆も外に出てきたらしい。

「ソドム、急にいなくなったから心配したよ」

「ごめんなさいゆっきー。でもボク、どうしてもサンタさんに会いたかったの」

ツヴァイルト達は顔を見合わせ、後ろでスタンバイする怪しいサンタもどきと、変人トナカイをソドムに会わせるべきか迷っていた。

子どもの夢は壊したくない。しかしどう説明すれば、ソドムは部屋に戻るのか。

「あ、あのねソドム…。実はここにサンタさんが…」

「もうすぐみんなもサンタさんに会えるよ。お部屋の窓からお外を見たら、キラキラが見えたの!」

それはたぶんツリーの電飾か流れ星だったのだろうが、ソドムの輝く目を見れば誰も指摘はできない。

「あっ!ほら、サンタさんきた!」

ソドムが指をさすと、皆がつられて上を向き…そして驚愕した。


彼らが言葉を失ったのは、ライトアップが眩しいからでも、偶然流れ星を見つけたからでもない。

遙か上空、肉眼で見えるぎりぎりの夜空の先に、トナカイの引くソリに乗ったサンタクロースが空中を駆けていたからだ。

トナカイの通った軌跡は光の尾を引き、おとぎ話でしかお目にかかれない人物に、皆が一様に目を丸くしている。

「まっ…ままままじで!?あれ本物か!?デュラスじゃなくて!?」

「俺ら悪魔が存在するんだ。妖精の類もいるだろう」

興奮気味に叫ぶ焔椎真の横で、ルカだけは人外同士の洞察を働かせる。

「純真な子供にしか見えないと思ってたけど、ボクら汚れた大人にも見えるんだネ…」

彌涼でさえ、研究だ!と叫ぶことも忘れて、呆然と空を見上げている。

唯一ソドムだけが、夜空を駆けるサンタクロースに手を振っていた。

「サンタさーん!ここにいるみんなに、キラキラをください!」

ソドムの声に応えるようにして、黒い絵の具を塗った夜空から、真っ白な雪が舞い降りた。

はらり、はらりと、音もなく彼らのもとに降りてくる。

「きれい。ホワイトクリスマスね」



どこか遠くから、鈴の音が響いていた。

やがてサンタクロースは虹色の軌跡を描きながら、夜空の彼方へと消えていく。

手のひらに落ち、雫となった雪を包み、夕月は皆を見渡した。

「来年もその先も、皆で一緒にクリスマスを迎えましょうね」



聖夜の奇跡が、この先も続きますように。










そして次の日。ソドムのもとに、時価数百万相当の宝石の詰め合わせが届いたのは、また別のお話。
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