4月
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コートが多い‼
さすがは立海大。5面もあるとは。
「冬夜‼やっと来る気になったのかぁ~‼推しでもできた⁇幸村先輩はいいよ~、美しいし、声もいい、とにかくいい‼」
『ゆいちゃん、熱がすごい…、彼氏、妬かないの?』
「それとこれとは別だからね、もう、幸村先輩はアイドルなの!私の中で!ガチ恋勢ももちろんいるみたいだけど、あんなイケメンに恋したら絶対つらいよなあ~~」
ゆいちゃんは、わたしがバイトに行くのと同じくらいの頻度でテニスコートに通っている。前からアイドルとか俳優さんとか、すきになったらとことんな人だけど、幸村先輩とやらが”推し”になってからは、よりいっそう熱が増してるように見える。ゆいちゃん曰く、「無料でライブ見られちゃうからね‼」という事。
『切原君を見に来たんだけど…5面もあったらどこで練習してるか全然わからないね、部員もこんなにいるとは思わなかった、舐めてた、立海テニス部…運動会で己の子を探す親の気持ちだ』
「切原くん見に来たの?いいねえ~推すなら同年代なんですね、冬夜は‼切原君はレギュラーだから、ここ!幸村先輩と同じコート!よかったね~!」
『推し…、うん、切原君以外あんまりわからないし、そうだね、切原君が推しだ』
推しといっていいのかわからないが、昔ゆいちゃんにアイドルのコンサートに連れていかれた時、知ってるメンバーが一人だけで、皆それぞれ好きなメンバーの名前を呼んでるから、私も知ってる人の名前を紛れて叫んでみてたのを思い出した。おかしな思い出だ。思い出すたびにわらけてきちゃう。
「集合‼‼」
5面もあるコートの端っこから端っこまで聞こえるだろう声が響いた。
ありんこみたいに部員がざぁーっと集まっていく。
『貫禄あるね。あの人が部長の人?』
「違うよ。あのひとは副部長。真田先輩っていうの。部長は、幸村先輩。あの、真ん中で黙って腕組んでる人。」
ゆいちゃんの推しだ。きれいな人。
こっちを見ている、気がする。
人ごみの真ん中の幸村先輩と、目が合った。
さすがは立海大。5面もあるとは。
「冬夜‼やっと来る気になったのかぁ~‼推しでもできた⁇幸村先輩はいいよ~、美しいし、声もいい、とにかくいい‼」
『ゆいちゃん、熱がすごい…、彼氏、妬かないの?』
「それとこれとは別だからね、もう、幸村先輩はアイドルなの!私の中で!ガチ恋勢ももちろんいるみたいだけど、あんなイケメンに恋したら絶対つらいよなあ~~」
ゆいちゃんは、わたしがバイトに行くのと同じくらいの頻度でテニスコートに通っている。前からアイドルとか俳優さんとか、すきになったらとことんな人だけど、幸村先輩とやらが”推し”になってからは、よりいっそう熱が増してるように見える。ゆいちゃん曰く、「無料でライブ見られちゃうからね‼」という事。
『切原君を見に来たんだけど…5面もあったらどこで練習してるか全然わからないね、部員もこんなにいるとは思わなかった、舐めてた、立海テニス部…運動会で己の子を探す親の気持ちだ』
「切原くん見に来たの?いいねえ~推すなら同年代なんですね、冬夜は‼切原君はレギュラーだから、ここ!幸村先輩と同じコート!よかったね~!」
『推し…、うん、切原君以外あんまりわからないし、そうだね、切原君が推しだ』
推しといっていいのかわからないが、昔ゆいちゃんにアイドルのコンサートに連れていかれた時、知ってるメンバーが一人だけで、皆それぞれ好きなメンバーの名前を呼んでるから、私も知ってる人の名前を紛れて叫んでみてたのを思い出した。おかしな思い出だ。思い出すたびにわらけてきちゃう。
「集合‼‼」
5面もあるコートの端っこから端っこまで聞こえるだろう声が響いた。
ありんこみたいに部員がざぁーっと集まっていく。
『貫禄あるね。あの人が部長の人?』
「違うよ。あのひとは副部長。真田先輩っていうの。部長は、幸村先輩。あの、真ん中で黙って腕組んでる人。」
ゆいちゃんの推しだ。きれいな人。
こっちを見ている、気がする。
人ごみの真ん中の幸村先輩と、目が合った。