プロローグ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
帰りのホームルームが終わると前の席の男の子はいつもくるっと振り返る。
「なぁ‼今日だよな‼」
『明日だよ、切原君。今日はバイトの日だ。』
「えっっそうだっけ、」
『私が昨日間違えて伝えたかな?ごめん。明日はいける日なので‼それじゃあね、頑張ってね‼』
「おう、柊もバイトがんば」
教室の後ろのドアが一番近い席。その前が切原君だ。
平日3日はバイトの日。私はお金が必要なのだ。
家が特別貧乏とか、身内が病気とか、そういうのでなく。
『おはようございます』
「柊さん、おはよう。今日はすでに忙しいよ。春が始まったって感じだね。頑張ろう。」
『そっか、そういう季節ですね。頑張ります‼』
自分の学校、立会大付属高等学校から一駅。スポーツショップの3階が、お世話になってるアルバイト先。テニスが好きで、すごく好きで、今もうコートに立ってないけど、でもまだ好き。関わっていたいから、ここのテニス用品コーナーで1年の時にアルバイトを始めた。1年経って、ガット張りもグリップ巻も上達したと思う。テニス好きと、理由はもう一つ。
「来月も連休取ってたね。次はどこいくの?」
『まだ決めてなくて…今悩んでる最中です』
旅行が好き。一人であちこち行くのが大好き‼
だからアルバイトして、少しお金を貯めたらどこか行く。
不自由ない。社員の猪瀬さんも、すごくよくしてくれる。
『お疲れ様です‼』
いつも終わりは21時くらいで、小走りでかえって家までは20分くらい。なんとなくポケットに入ってるスマホを取りだして目をやった。
切原君からのラインが5分前に来てたらしい。
【明日‼忘れて帰んなよ‼】
むすくれたような怒ったような、可愛い絵文字が躍る。
『覚えてるよ!楽しみにしてます』
行儀よ正座したひとの絵文字を付け足しておいた。
「なぁ‼今日だよな‼」
『明日だよ、切原君。今日はバイトの日だ。』
「えっっそうだっけ、」
『私が昨日間違えて伝えたかな?ごめん。明日はいける日なので‼それじゃあね、頑張ってね‼』
「おう、柊もバイトがんば」
教室の後ろのドアが一番近い席。その前が切原君だ。
平日3日はバイトの日。私はお金が必要なのだ。
家が特別貧乏とか、身内が病気とか、そういうのでなく。
『おはようございます』
「柊さん、おはよう。今日はすでに忙しいよ。春が始まったって感じだね。頑張ろう。」
『そっか、そういう季節ですね。頑張ります‼』
自分の学校、立会大付属高等学校から一駅。スポーツショップの3階が、お世話になってるアルバイト先。テニスが好きで、すごく好きで、今もうコートに立ってないけど、でもまだ好き。関わっていたいから、ここのテニス用品コーナーで1年の時にアルバイトを始めた。1年経って、ガット張りもグリップ巻も上達したと思う。テニス好きと、理由はもう一つ。
「来月も連休取ってたね。次はどこいくの?」
『まだ決めてなくて…今悩んでる最中です』
旅行が好き。一人であちこち行くのが大好き‼
だからアルバイトして、少しお金を貯めたらどこか行く。
不自由ない。社員の猪瀬さんも、すごくよくしてくれる。
『お疲れ様です‼』
いつも終わりは21時くらいで、小走りでかえって家までは20分くらい。なんとなくポケットに入ってるスマホを取りだして目をやった。
切原君からのラインが5分前に来てたらしい。
【明日‼忘れて帰んなよ‼】
むすくれたような怒ったような、可愛い絵文字が躍る。
『覚えてるよ!楽しみにしてます』
行儀よ正座したひとの絵文字を付け足しておいた。
1/2ページ