ふたつめ
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「・・・お疲れのところ、お手を煩わせて(スッ)」
謝罪の言葉は炎柱の指先によって制された。
「俺もきちんと睡眠はとっている。少し早く目が覚めたので、朝陽の寝顔を眺めていたのだ。」
「杏寿郎さまっ」
「お前の可愛い寝顔を堪能させてもらい、満足だ!」
「//////」
恥ずかしくて目を合わせていられない。
なんだその迷いのない目は!目力の無駄遣いというもの!
悪気はない分、たちが悪すぎる。
耐え切れず朝陽は布団に潜りこんだ。
「杏寿郎様はいじわるですよ・・・」
不真面目というわけではないがもう少し節度を持ってほしいことを
伝えたいのだが、正直すぎていつも心を乱されたしまうのだ。
そのまっすぐさが、彼のどうしようもない美徳であり魅力であり、
多くの尊敬を集める要因なのだ。
もちろん自分も尊敬しているし、感謝している。
「すまない、いじめ過ぎたな。朝陽、顔を出してくれ」
少ししょんぼりとした声に朝陽はそろりと布団から
面だけだして煉獄の顔を伺った。
「お互いに、いつ命を落とすかわからない身だ。
少しでもそばにいて時間を共に重ねていきたいのだ」
「・・・はい」
「本当は鬼殺隊に入るのは反対したかったのだが、
お館様がお許しになったことだし、お前は才能があったようだしな」
「才能なんてありませんよ。お父上に助けてもらわなければ、
生きていたかわかりませんし・・・」
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