ふたつめ
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~~~数年後~~~~~~
「・・・・・・」
瞼の裏に朝日の気配を感じてうっすらと目を開ける。
開けるのは両目だが、鬼に食べられた目は戻るわけもなく、
見えるのは片方の視界だけ。
しかし全集中の呼吸のおかげで、
すぐに両目に視界を広げることが出来る。
無くなった左目には、鬼殺隊、柱の1人である
胡蝶しのぶに作ってもらった義眼が入っている。
「俺がいるのだから、ゆっくり休んでくれて構わないのだぞ?」
頭の上から降ってきた声に視線を上げると、
まぶしい赤や黄色、太陽を思わせる色を纏う人がいる。
姿だけでなく中身も振る舞いも全てが眩しくて、
思わず目を細めてしまう。
・・・・・・・・・
「・・・・・・(-_-;)。杏寿郎様、任務中は部屋は別にすると」
「すまない。朝陽のうなされる声が聞こえたものでな。放っておけず、つい布団に入ってしまった(*^▽^*)」
「・・・・・・」
おそらく夢見が良くなかったせいでうなされていたのだろう。
自分なんかより何倍も危険で責任の重い任務に就いて、
疲労が蓄積されていて休まなければならないのに。
そんな柱の手を煩わせてしまうとはと、
申し訳ない気持ちになりかけるが。
しかし少し待て・・・
放っておけなくて部屋に来させてしまったのは感謝するとして・・・
だからといってつい布団に入るのか?
つい・・・
目の前の方に悪気は一切ない。
至極まじめな性分の武人のはずなのに、このお方は
時々どこか常識を無視しかねない行動をする。
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