よっつめ ~妹のおもい~

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やがて、お部屋に食事を運んだり、隊士の方を出迎えたり、食事を作ったりと、女将さんに着いていろんな仕事を任されるようになった。

隊士の方々は基本、部屋はきれいに使ってくれている。

時々食事の仕方が汚い人もいるけれど、それは育った環境にも、怪我の酷さにも左右されるとか。

約9割が男性、時たま女性も見かける。

大体の人が、しばらく私の髪の毛を凝視して固まる。

気にしないように、相手の目を見ると何か言われそうなので、少し俯いて言葉を紡ぐ。


「お食事の用意はできております。ごゆっくりお寛ぎくださいませ」

「あ///ありがとうございますっ///」

「??」


オドオドとした返事をして、距離を取られることがよくある。

(もしかして、鬼のような髪色だから警戒されてる??)

避けるような態度をとられると、やはり気分が落ちる。

鬼というものが、どんなに人にとって恐れられているものなのか、隊士の人たちの話を聞くたびに落ち込んだ。



「・・・隊士様は、鬼が怖い?」

「えっ?もちろんっ・・・怖いです・・・俺は兄弟を目の前で喰われて・・・」


そう、自分の身の上話をしてくださる隊士の人の話を聞くのも、自分の役目なんだと思った。


私は闘いには行けない・・・


行っちゃいけない・・


行ったら、お姉ちゃんを傷つけてしまい、もう一緒に居られなくなるから。


「・・・鬼殺隊をしていて、困っていることはない??」

「困っていることですか?そうですね・・・~~~~~」



・・・・・・・・・・




「そうなんだ・・・・・・なるほど・・・」


鬼殺隊の役に立ちたい。


・・・私にしかできないことを、見つけた気がして、嬉しくなった。



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