よっつめ ~妹のおもい~
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お姉ちゃんは覚えているかわからないけど、鬼がお姉ちゃんの片目を食べたとき、もう一方の目も食べようとした。
鬼が血に飢えているのが見てすぐに分かったから、私は咄嗟に自分の手を切って血を流した。
それに意味を成すかはわからなかったけど、一瞬だけでも気をそらせないかと思ってやったことだった。
「んん??稀血・・・うまそうな匂いだ・・・」
幸い、私の血も稀血で、鬼にとってご馳走らしく、鬼の注意はお姉ちゃんから私に移った。
鬼の気も変わったらしく、抵抗する私の左目を奪われた。
そこから記憶が無い・・・
目が覚めたら鬼になっていた。
どこも痛くなくて、食べられた目も綺麗に治っていた。
直接見たわけじゃないけど・・・頭の中に赤い目をした男の人が映った。
とても怖い、険しい目。
何もかも、何がそんなに憎いのか、問いかけたくなるほど悲しい目だった。
きっとその目は、「鬼舞辻無惨」という鬼なんだと思う。
その鬼に血を与えられないと、鬼にはならないらしい。
「お姉ちゃんまで鬼になっていなくてよかった」そう言ったら思い切り叩かれた。
でも本当にそう思う。
鬼になったら、もう太陽のもとにはいられない。
暖かい・・・というものが、わからなくなってしまった気がする。
そんな思いは、お姉ちゃんにはしてほしくない。
明るい朝日の下で煉獄さんと笑い合う姿を見て、そう思った。
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