よっつめ ~妹のおもい~
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過去に鬼に襲われたとき、姉とともに片目をそれぞれ鬼に食われた話は鬼殺隊の中では有名な話となっている。
しかし梓は鬼になってしまい、左目はすぐに再生されていた。
それを隠すためにずっと左面を隠して、これまで過ごしてきている。
姉のように戦いの場に赴けば、鬼であることがいつ明るみになるかわからない。
なにより、鬼に変えられた直後は人間のころと違い、物静かで抜け殻のようになってしまった。
これまでの鬼にはなかった凶暴さや、血や肉に対する執着も見られない程に・・・人形のようになってしまった。
危険性はないと判断したお館様のご厚意で、当初は産屋敷で女中として過ごすことが勧められた。
朝陽もそれなら安心だと、梓を産屋敷に預けようと思ったが、それを梓が遮った。
「私だけ守られるのは嫌、何かさせて」
虚ろな眼差しで発された、それでも鬼になって初めて発した意思のある言葉だった。
「それなら、隠の仕事はどうかな?」
隠?と梓は興味津々の様子だった。
が、
父の側に座っていた娘にちか、ひなき姉妹が声を上げた。
「父上、少々お待ちください」
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