みっつめ ~姉の葛藤~
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「む?お館様の言葉は偉大で素晴らしいものだ。しかし、俺だって今まで何度も君に、自信を持てと言ってきたではないか!」
「・・・それはありがたかったです。勿体ないお言葉でした。・・・でもなんか、杏寿郎様が言うと・・・」
(誰にでも同じことを言っているような気がして、まともに受け取ることができない)
・・・なんて言えない!!
勿論、今ではそれがすべて本心だということが信じられるくらいにはなった。
しかし当時は師弟関係だったこともあり、あいにく煉獄の言葉を真に受けれるほど自分の脳内はお花畑であるわけにもいかなかった。
では今はお花畑なのか??
いや、そうじゃない。
この人は基本的にお世辞は言わない。
思ったことを本心で、少し大げさな言葉で表現する。
そしてそれは、大切に思っている人間にほど饒舌で、なお熱い言葉を投げかける。
「お館様の声は、落ち着きます。まるで・・・お父さんのようで・・・」
鬼殺隊隊員全員の名前を憶えて、『子どもたち』と呼んでくれる。
でも、自分だけが特別なわけじゃない。
鬼殺隊にいるほとんどが、同じ事を思っているだろう。
あの方の人柄だからこそ、
多くの隊員が、
鬼を倒すという目的のためとは別に、お館様のためにと命をかけることができるのだ。
2022.4.12