みっつめ ~姉の葛藤~
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「「「・・・・・・・・・」」」
半年ぶりの柱合会議にて、朝陽の披露した呼吸に柱の面々は言葉を失った。
「こりゃあ驚きだなぁ」
「蝶・・・というより、まるで大空に羽ばたく鳥のようですね」
「嗚呼・・・何故だ、悲しくはないのに、涙が溢れてくる・・・」
「(なにこれなにこれ!!呼吸に合わせて可愛い女の子が綺麗に舞ってて素敵w)
「・・・・・・(甘露寺がときめいている)」
「呼吸は地味なくせに、攻撃は派手派手でいいじゃねえか!」
「・・・・・・(空に舞ってて綺麗だな・・・あ、あの雲・・・)」
「・・・・・・」
「うむ、さすが朝陽だな。素晴らしい呼吸だっ!!感動した!!」
「~~~(皆さんに見られて緊張する!!)」
朝陽は柱全員とお館様を前にして、内心緊張で気が気ではなかったが、呼吸を乱すと自分の身も危ないため、とにかく集中しようと努めた。
朝陽の呼吸は空高く飛び上がり、空の模様や空気の流れに乗って刀を振るうものだった。
風に乗って羽ばたく鳥の動き、風に流される雲の流れ、夜にきらめく星のように。
真上からの攻撃に、まるで大いなる空からの攻撃を受けているような錯覚に陥ってしまうだろう。
夜しか活動ができない鬼たちは、太陽が出ている青空など鬼になった瞬間にあきらめなければならないものだった。
しかしこの呼吸ならば・・・
切られた瞬間に、忘れかけていた空の姿を思い出すことができるかもしれない。
鬼を狩るためのものなのに、なんて優しい呼吸なのだろう。
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