ひとつめ
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「はははははっ!!稀血の目玉なんて運がいい、運がいいぞ!!」
「お姉ちゃんっ、お姉ちゃんっっ!!」
痛い・・・
痛い・・・
頭なのか目なのかわからないけど割れるように痛くて、
どこをどうけがしているのかわからないくらいの激痛が
頭を駆け巡っている。
かろうじて耳から入ってくる言葉だけが情報源で、
妹の悲鳴のような声と、聴いたことがない気持ちの悪い声が交互に入ってくる。
「小生は目玉しか食さないと決めている!もう片方の目玉で許してやろう!!目玉をっ!!」
風が吹いて気持ちの悪い声とともに何かが近づいてくる。
目玉?
私は目を捕られたの??
片目?
片目が無いから痛いの?
嗚呼・・・もうどうでもいい・・・
「お姉ちゃんに触るなああ!!」
大正の時代、はるか昔からこの国に、
人間同士の争いは絶えず行われてきた歴史があった。
その裏で、人知らず人々の暮らしは、
人ならざる存在からの脅威に脅かされながら営まれてきた。
夜になると、鬼舞辻無惨という鬼によって鬼に変えられた人間が、「食事」のために暗躍する。
人々の暮らしを守るため、根源である鬼舞辻無惨を
倒すために組織された、政府非公認組織「鬼殺隊」鬼を殺す部隊。
しかしたいていの人間はそんな組織のことは知らない。
知ることになるのは、実際に鬼に襲われる、
あるいは襲われる瞬間に関わる時だ。
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