五章
貴女のなまえは?
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列車がどうして止まったのか、答えは校長先生が説明してくれた。
アズカバンから脱獄したシリウス・ブラックを捕まえるためと、警備のために“ディメンター”がホグワーツにやってきたからだったらしい。
ディメンターについては、ハーマイオニーが教えてくれた。
日本で言うと、怨霊に近いのかもしれない。
怨霊は放っておいたら悪さはしないのだが、ディメンターはそうでもないらしいので近づかないに越したことはなさそうだ。
「シリウス・ブラックなんて、すごくかっこいい名前ね」
シオンの素直な感想にハーマイオニーは呆れて、ロンは食べかけていたソーセージを口から落としてしまった。
行儀が悪いぞ~と、兄のフレッドにからかわれているが、それよりもシオンに詰め寄って警告する方が重要だったらしい。
「シオン、シリウス・ブラックの名前にそんなこと言うのは君くらいだよ」
「だってシリウスよ?星座の名前なんてなんだかロマンチック」
「そりゃ由緒正しいブラック家だし、名前もそれなりに偉大に・・・そうじゃなくて、おっかない殺人鬼なんだぜ?ハリーを狙って、ホグワーツに来るかも」
「馬鹿なこと言わないで!!ディメンターが居なくたってそんなことダンブルドアが許さないわ!!」
ハリーは何やら思いつめた顔でクラスメイトの会話を聞いているが、こちらもシリウス・ブラックについてはあまり知らないようだった。
「シオン、夏休みはどうだった?」
「え?それなりに?日本の夏は暑いから、こっちに帰ってきて汗かかないのがありがたいわ」
「そうなんだね。髪も伸びて結んでるから、最初シオンだって分からなかったんだよ」
シオンは一年生の時はショートカットだった髪を、今は背中くらいまで伸びて長くなっていたため、緩くポニーテイルかハーフアップで結んでいることが多かった。
黒より少し茶色が混じった髪は緩く癖があるため少し跳ねているので、巻いているように自然に見えなくもない。
「結んでるのが私らしくないってこと?」
「あ、違う違う。その///似合ってて、可愛いなってこと」
少し恥ずかしそうに俯くハリーに、シオンも(可愛いな~)なんて思いながら「ありがとう」とだけ返しておいた。
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