三章
貴女のなまえは?
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「えっと、ドラコ?・・・なんだか久しぶり・・・」
「そうだな、お前が中々ここに来なかったからだぞ?」
「ああ~、ちょっといろいろ友達に頼まれて忙しくて~・・・(嘘は言ってない)ドラコ、よく来てたの?」
「時々だっ、僕だって暇じゃない!!クディッチのシーカーに選ばれて練習で忙しいんだっ!!
・・・それで、まだその格好のままでいるつもりか??」
「え・・・;」
言われても仕方がない。
相変わらず、箒に跨ったままで会話していたのだから。
シオンも流石に恥ずかしい。
それよりも、気になっていた言葉が聞こえたような・・・
まあいいや、とりあえず箒から降りた方がいいよね、と思い箒に跨っている足を上げようとしたら‥‥‥
「イズミは、箒に乗るのは好きじゃないのか?」
「お母さんは上手なんだけど、お父さんが運動音痴だからそっちに似ちゃったみたいで、飛ぼうとしても上手くいかないの。
この薬草、日光浴びせて乾燥させたいんだけど」
「ああ、それで高い木の下に居るのか。それにしても、魔法使いのくせに箒にも乗れないとはな」
「(ムッ)そもそも文化が違うんだから仕方ないでしっ・・・わっっ」
「っおいっ!」
足を上げながらなのがまずかった。
シオンは箒の枝に足を取られバランスを崩した。
(倒れるっ)
痛みを覚悟して目を閉じた。
ガシッ
「危ないだろうっ!箒に乗るときはどんな時でも気を抜くな!大けがするぞ!!」
「///う・・うん。ごめんなさぃ・・・」
前に倒れそうになりつつも、マルフォイが両手で支えてくれていた。
厳しい声で注意をされる。
痛い思いをしなくて済んだが、初めての距離の近さに驚きと、感じたことのない羞恥心で顔が熱くなる。
しっかりした力で両腕の中に抱き留められている形。
耳元に顔があるので声も近く、吐息すら感じてしまう。
女の子の友達とも、お父さんとも違う体温。
何かはわからないけど、ほんのりと香水をまとっていていい香りまでする。
「いい香り、イギリスの人って子どもでも香水つけてるの?」
「白人は体臭を隠すために香水をつける奴が多いからな。マナーの一つだ。・・・お前からも少しいい香りがするな?」
「え?私香水なんてつけてない・・・」
「そうなのか?髪の毛からか?いい香りだな・・・」
「///ちょっと!!いい加減離してよっ」
話しながら自然に髪に顔が近いてくるため慌てて足に力を入れて、マルフォイの手から逃れた。