2nd
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青春学園正門を出てしばらく行った。
周囲はまだ明るいが、生徒も見かけない。
この時間まで残っていた運動部の生徒たちも、とっくに帰っている時間帯だ。
テニス部は強豪なだけあって、練習時間が長い。いつもはもっと暗い時間に帰っている。
一人歩くローズの足取りは、思ったより軽やかではなかった。
「帰れって言われても、国光も多分・・・」
自分と同じく部長としてやることはいくらでもあるわけで。
しかも先延ばしにすることを彼は嫌う。
効率的に、何よりテニス部に全てを懸けているような人だ。
生徒会の仕事も抜かりなく熟すがそれ以上に、テニス部の底上げのためならいくらでも手間を惜しまない。
「だから、一緒に帰れるわけじゃないんだよ~~~・・・」
語尾が空しく響いた。
と言いつつ、ゆっくり目に歩いてしまうのは、ちょっとでもという淡い期待をしてしまっているから・・・
歩きながら後ろで手を組んでブラブラ振ってみたり、軽くそのまま伸びをしてみたりと、子どもっぽいことまでしてしまっている。
「・・・・・・ママも、
・・・・・・こんな気持ちだったのかな?」
どこの誰かもわからない自分たちの父親。
わかっている僅かな情報
アクアが調べてくれた電話のデータ
私たちの容姿から考えて、同じ芸能界にいる、あるいは”いた”人間に可能性が高い。
だったら、今の自分みたいに人前で堂々とあったり話したりなんて目立つこともできなかったと思う。
会っても当たり障りなく、恋人であることなんて絶対に悟られないようにしなければならない。
だって・・・
「国光の夢・・・邪魔したくないし」
「別に邪魔にはなっていない」
「うわぁっ!???(ドテッ)っ・・・いたた・・・」
まさか
驚きすぎて尻餅をついてしまった。
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