1st
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ガチャ
扉が開き、姿を見せたのはアクアだった。
「ただいま‥」
ドラマの撮影が終わり帰ってきた所らしい。
「お疲れ様」
「お兄ちゃんお兄ちゃん!今ロリ先輩にお姉ちゃんのこと話してて!」
「姉貴の??」
怪訝そうに目を細めるこの男は何を考えているのかイマイチわからない。
「あんた達が三つ子だったって話。驚いたわよ」
「まぁ、隠してたし」
うわ〜‥さらっと問題発言‥
この男は自分の性格を何も気にしてなさすぎて、本当に残念でならないと有馬は再度思わされた。
「あんたルビーといい本当にシスコンなのね。そんらんじゃ彼女出来てもすぐに愛想つかされるわよ?」
「別に要らないからいい」
「あ〜もうやだこの男~‥」
内心本気で落ち込みながら悪態をついてしまうのは、有馬なりのあがきなのだろう。
「お姉さん学校違うなら、日中自分達は全然知らない友達にかこまれて生活してるわけでしょ?だったらあんた内緒で彼氏居たりして〜」
ぐじゃっっっ
「「「・・・・・・」」」
台本に目を通していたアクアは表情一つ変えていなかった。
にもかかわらず台本はぐちゃぐちゃに・・・
読むのは難しそうだ。
「・・・台本貰ってこなきゃ」
「お兄ちゃ〜ん(-_-;)」
「今のは有馬ちゃんが悪いわよ」
「悪いの?私?!」
「アクアの前で彼氏の話題口にしたら、世界が滅ぶわよ」
(会ったことない人だけど、そこまでなんだ‥)
「・・・会ったことないから、そんなこと言われても今一胡散臭いっていうか、納得出来ないというか。」
もちろんこの2人と正真正銘の兄妹なら美形は間違いないし、きっと人を惹き付ける何かも持ち合わせているのだろう。
しかし『百聞は一見に如かず』とも昔の人は言ったわけで。
目にしなければ信じることも難しい。
「・・・今日は帰って来るのは遅いはずだ。」
「大会近いって言ってたからね。
そうだ!雑誌の写真があるよ~ロリ先輩w後3人での制服ショット!」
「そういうのがあるなら先に見せなさいよね!」
美形確定だろうと軽い気持ちで見たことを後悔することになるなんて・・・
「・・・・・・確かに美人ね‥」
仏頂面のアクアと、笑顔のルビーを引き寄せて優しげに笑うのは、2人とは対照的な黒髪の少女だった。
容姿は、2人を足して割ったように整ってる。
アクアと同じゆるいくせ毛。ルビーのように大きくて魅力的な瞳。
しかし‥‥誰かを思わせて仕方ないような気がしてならない。
似てる‥まるで‥‥
「アイ?」
『『『!!!』』』