1st
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「えっ?あんた達お姉さんいるの?!?」
素っ頓狂な声を上げて飛び上がる元天才子役。
有馬かなは女優台無しの変顔でルビーと社長の前で、今得た情報に目を回しそうなほど驚いていた。
「見たこと無いんだけどっ!一緒に住んでないの?」
「ううん。住んでるよ?」
「歳は??学校で星野なんて他にいないでしょ?!」
「同じだよ?学校は違うけど‥お姉ちゃん、テニスするために中学校から青春学園行ってるの」
「あ〜なるほど、確かにあそこはテニスが強いって言うわよね~。
‥ってよくシスコンのアクアが許したわね」
「許すと思う??」
「‥‥‥‥」
ルビーの目がいきなり遠くなり、座って聞いていた社長も何やら頭を抱えてしまった。
あれっ!何か変なこと言っちゃったか私?!
「お兄ちゃん、お姉ちゃんのこと大好きで、お姉ちゃんもお兄ちゃんのことめちゃくちゃ可愛がってた。もちろん私のこともだよ?
だから当然同じ地元の中学校に進学するって思ってたのに、青春学園から声がかかって、お姉ちゃんも行きたそうにしてて。でもお姉ちゃん優しいから、私達に行ってもいいか聞いてくれたの。」
至って普通のこと、いいお姉さんなのだろうことがルビーの口調から伝わってくる。
「青春学園って遠いから、通えるけど会える時間が減るって、私は当時それが嫌で泣いて引き止めたの。でもお兄ちゃんは、姉貴がそうしたいなら、好きなようにすればいいよって。私のことも説得して、お姉ちゃんは青春学園に行くことにしたの」
「‥‥全然変なところ無くない?2人共納得して別々の学校行ったんでしょ?」
どこに問題があったのか。
「‥‥‥お姉ちゃんが安心して居なくなったら、お兄ちゃんものすごいスピードで何かを調べ始めて、どこかに電話し始めて、「そちらからスカウト頂いた星野ローズの保護者の者ですが‥」って‥」
!?!?まさかっ?
「勝手に学校に電話して推薦の話をそもそも無かったことにしようとしたのよ。ちゃんと学校の募集要項読んで、締切が過ぎてないこと確認して‥慌てて止めたけど‥」
息子の突拍子もない行動に頭を抱えただろう、社長が説明してくれた。
「どうしてそんなことするのか聞いたら、「姉貴に変な虫がつかないか見張るためだ」って。
まぁこの2人の姉だから、あの子も可愛いし、人を惹き付けるものも持ってる。見えないところで芸能界にスカウトされない保証も無いしね」
「お姉ちゃんテニス強いから、もうすでにスポーツ紙に一回載っちゃって、問い合わせが殺到して一時期大変だったんだよね~。なんでもない記事だったのに、あの可愛すぎるジュニア選手は誰?!って。」
「へーー‥‥‥」
そこまで目立つ存在なのに、何故今まで自分が知らないのかますます不思議だ。