2nd
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『・・・・・・』
無言は図星。
とても15歳には見えない見た目をしているのに、大人びた見た目と違って中身はちゃんと思春期の男児らしくて安心する。
『だが、ローズはそれをいいとは思っていない。”2人のことで、もし何かが起きて取り返しのつかないことになるのなら・・・何もない方がいいから”・・・と、以前言われた』
『なにか起きたら・・・か。「何も起こらない」・・・くらい、君が守ってあげれば??出会ったときみたいに』
『!!出会ったときか・・・そうだな』
*************
「・・・ローズ」
「ん??」
「明日から、一緒に登校しないか?」
「えっ?・・えええっ!!??」
「朝練の時間は一緒だろう。部活が出来る期間もあとわずかだからな」
自分のしゃべったことを想像して顔を赤くしたり、徐々に青くなっていったりと感情の揺れによって百面相している恋人をまたまた可愛いと思っていると、最後にはいつも不安の表情で止まってしまうのだ。
「・・・俺は四六時中、お前と一緒に居たいわけじゃない。お前の自由を奪いたいわけでもないからな。いくらでも見ていたいとは思うが。ローズは違うのか?」
「・・・・・・
違わないよ?もっと一緒に居たいし、たくさんしゃべりたい。出かけたい。 ・・・でも」
「ふ、よく俺のことを、わからないように目で追っているだろう?」
「っ////バレてたの??」
「俺も同じ、だからな」
こうして他愛ない話をしながら手を繋いで歩くのは、本当に久しぶりで。
満たされるひと時にローズは自分よりはるかに大きくて逞しい手を、指を感じたくて、必要以上に手を握り直して指も絡ませてしまっていた。
「付き合い始めて一年以上になる。そろそろ普通にしないか?」
「・・・・・・・・・う・・・ん」
「ローズ」
ピタッ
手塚が足を止め、こちらを向いて自分を見下ろしているのがわかる。
しかしローズはすぐに相手を見上げることが出来ずにいた。
その代わりというように、繋いだままの手を強く握り返した。
「お前は何を抱えているんだ」
「・・・・・・」
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