1st
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3人一緒に生まれて、優しいお母さんに沢山の愛を貰って育ててもらった。
これからもずっと、家族みんなでいられると思っていた。
ーーー寝室で眠っていたら、ものすごい声と、静かなお母さんの声がして
アクアのいつもと違う大声が聞こえてきたから、起き上がって部屋を出たら‥‥‥
赤にまみれたお母さんとアクアがいた。
『アクア?お母さん??‥‥っっ!?』
何がどうなってるの
『ローズ(薔薇)?!はやく!出血が止まらないんだっ!』
顔を歪めてお母さんにしがみつくアクアがいて、血塗れで
すごく恐かったけど、わからかったけどお母さんが大変だっていうのはわかったから、慌ててアクアに習って傷口を押さえた。
あっという間に私も真っ赤になって、変な匂いに包まれた。
あのときの血の匂い
今でも覚えていて嫌になる。
「ああ‥ローズ(薔薇)まで服が汚れちゃったね。」
「お母さんどうしたの?痛いのっ?!大丈夫だよねっっ??」
「待ってろ今!救急車呼ぶからっ!ローズ(薔薇)!ずっと押さえてろよっ」
アクアの手を押さえて、私もアクアもお母さんに抱きしめられた。
優しくて、でもぎゅっとはしてくれなくて、弱々しい手。
その手がひどく寂しかった。でもお母さんはきっと精一杯だったんだと思う。
『ルビーはアイドル』
『アクアは役者さん』
『ローズ(薔薇)も可愛いけど、アイドルなんてきっと好きじゃないよね‥?大好きなテニスで‥日本一を目指したりするのかな』
お母さんの遺言は、必要以上に私達兄妹の支えになり、同時に鎖にもなっていると思う。
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