出会い/一目ぼれ
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近年では珍しい遅咲きの桜がひらひらと綺麗に舞い散っていく。
その美しい光景に私はそっと目を細めた。
そこで彼に出会ったのだ。
* * *
この春、私はとうとう高校生になった。
ここは中高一貫鬼滅学園。でも私は高校からこの学校に入学した。
今まで普通の公立の小・中学校で育ってきた私は、まずこの学校の広さに驚いた。
大きく開けた広場にたくさんの先輩たちが道行く新入生を部活に勧誘している。
バレーボール部、テニス部に薬学研究部や射撃部というものまである。
「うわぁ、いっぱいあるね!友達の名前はどこに入る?」
隣にいる親友の友達の名前に声をかける。
「うーん、私は今のところ薬学研究部かな。実験とか好きだし。名前は運動系でしょ?」
「あ、うん!今のところバレーボールか水泳かなー。ってか薬学!?すごっさすが天才は違うなぁ…」
実際私は友達の名前が勉強を見てくれたおかげでこの学校に入学できたようなものなのだ。
「いや学力と部活は全然関係ないよー(笑)」
「またまたぁ、そういえばその薬学研究部の顧問の胡蝶しのぶ先生、めっちゃ美人だったね!!!なんかもう神々しかった!!あんなにきれいな人私見たことないかもっっ!!」
可憐ににこにこと優しく笑う胡蝶先生を思い出しながらにやにやとする私を親友はあきれて見ていたが、やはり先生の美しさには友達の名前も惹かれていたようだった。
「確かに。でも胡蝶先生ってもう一人いるんだけど、実は姉妹なんだって!確か名前はカナエ先生だったかな。まだ見たことないけど絶対綺麗だよねー」
そんな美人姉妹教師の話で盛り上がっていると、突然強めの風が吹いてきた。
すると私の前に散った桜とともに一枚の紙が飛んできた。
ひらりと下に舞い降りたその紙を拾い、何気なく見てみる。
それはバスケ部の勧誘のチラシだった。
「あ、それ僕の。」
少し低めの声がしてふと紙から顔を上げるとそこには端正な顔立ちをした黒髪の長髪の男子生徒が立っていた。
その瞬間私に雷に打たれたような衝撃が走った。
思わずその顔に見とれていると、彼はそっと手を差し出してきた。
「急に風が吹くから。飛んでっちゃって。ありがと。」
「あ、はいッ」
あわててチラシを手渡す。すると彼の後ろからひょっこりとまた誰かが顔を出した。
「バカか、無一郎。ありがとじゃなくてそこは勧誘だろ。なんのためにチラシ作ったんだよ。ったく、」
「ごめん兄さん。忘れてた。」
後ろから出てきた人物の顔を見た瞬間、私の目は点になった。
なぜなら、二人は同一人物に見えるほど瓜二つだったからだ。
あまりにもそっくりだったため状況が把握しきれず固まっていると後ろから出てきた人物は爽やかに声をかけてきた。
「すいません、よかったら、バスケ部どうですか?お隣さんも。そこまでキツくないし、楽しいよ。」
そういって落ちたものとは別のチラシを私と親友に手渡してきた。
「あ、ありがとうございます.........!」
またまた慌てて会釈をすると二人は去っていった。
(そうか、双子......だったのか......)
「へぇ、バスケ部かぁ、ってかさっきの人たちめっちゃそっくりな双子だったね.........って名前?」
私はチラシを手に持ったままぼーっとしていた。
私の脳内にはもう無一郎と呼ばれていた先輩の顔しかなかった。
もう私の心は完全に奪われていた。
「私.........」
「え?」
「私バスケ部入るっっっっ!!!!!!」
こうして私はなんとも不純な動機でバスケ部への入部を決めたのだった。
その美しい光景に私はそっと目を細めた。
そこで彼に出会ったのだ。
* * *
この春、私はとうとう高校生になった。
ここは中高一貫鬼滅学園。でも私は高校からこの学校に入学した。
今まで普通の公立の小・中学校で育ってきた私は、まずこの学校の広さに驚いた。
大きく開けた広場にたくさんの先輩たちが道行く新入生を部活に勧誘している。
バレーボール部、テニス部に薬学研究部や射撃部というものまである。
「うわぁ、いっぱいあるね!友達の名前はどこに入る?」
隣にいる親友の友達の名前に声をかける。
「うーん、私は今のところ薬学研究部かな。実験とか好きだし。名前は運動系でしょ?」
「あ、うん!今のところバレーボールか水泳かなー。ってか薬学!?すごっさすが天才は違うなぁ…」
実際私は友達の名前が勉強を見てくれたおかげでこの学校に入学できたようなものなのだ。
「いや学力と部活は全然関係ないよー(笑)」
「またまたぁ、そういえばその薬学研究部の顧問の胡蝶しのぶ先生、めっちゃ美人だったね!!!なんかもう神々しかった!!あんなにきれいな人私見たことないかもっっ!!」
可憐ににこにこと優しく笑う胡蝶先生を思い出しながらにやにやとする私を親友はあきれて見ていたが、やはり先生の美しさには友達の名前も惹かれていたようだった。
「確かに。でも胡蝶先生ってもう一人いるんだけど、実は姉妹なんだって!確か名前はカナエ先生だったかな。まだ見たことないけど絶対綺麗だよねー」
そんな美人姉妹教師の話で盛り上がっていると、突然強めの風が吹いてきた。
すると私の前に散った桜とともに一枚の紙が飛んできた。
ひらりと下に舞い降りたその紙を拾い、何気なく見てみる。
それはバスケ部の勧誘のチラシだった。
「あ、それ僕の。」
少し低めの声がしてふと紙から顔を上げるとそこには端正な顔立ちをした黒髪の長髪の男子生徒が立っていた。
その瞬間私に雷に打たれたような衝撃が走った。
思わずその顔に見とれていると、彼はそっと手を差し出してきた。
「急に風が吹くから。飛んでっちゃって。ありがと。」
「あ、はいッ」
あわててチラシを手渡す。すると彼の後ろからひょっこりとまた誰かが顔を出した。
「バカか、無一郎。ありがとじゃなくてそこは勧誘だろ。なんのためにチラシ作ったんだよ。ったく、」
「ごめん兄さん。忘れてた。」
後ろから出てきた人物の顔を見た瞬間、私の目は点になった。
なぜなら、二人は同一人物に見えるほど瓜二つだったからだ。
あまりにもそっくりだったため状況が把握しきれず固まっていると後ろから出てきた人物は爽やかに声をかけてきた。
「すいません、よかったら、バスケ部どうですか?お隣さんも。そこまでキツくないし、楽しいよ。」
そういって落ちたものとは別のチラシを私と親友に手渡してきた。
「あ、ありがとうございます.........!」
またまた慌てて会釈をすると二人は去っていった。
(そうか、双子......だったのか......)
「へぇ、バスケ部かぁ、ってかさっきの人たちめっちゃそっくりな双子だったね.........って名前?」
私はチラシを手に持ったままぼーっとしていた。
私の脳内にはもう無一郎と呼ばれていた先輩の顔しかなかった。
もう私の心は完全に奪われていた。
「私.........」
「え?」
「私バスケ部入るっっっっ!!!!!!」
こうして私はなんとも不純な動機でバスケ部への入部を決めたのだった。