第一章 傷と熱

『祈り』

どうか叱ってください
そのまま心臓を縛りあげて
その鮮血をあなたの糧にしてください

どうか叱ってください
わたしが間違っているというならば
その稀なる非凡さで、どうぞわたしを導いてください

どうか叱ってください
あなたがここにいるならば
まだあなたが、ここにいるというのならば
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