dark Knight
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お金を稼ぐ為に店を開いたのはいいけど・・・客が全然来なくて暇だ。まぁ、開いたばかりだし・・・そんな早く客が来るわけないか。
騒がしいアイツは影の中で寝てるし。
もう深夜の11時だし、そろそろ営業時間が終わる頃だ。
「はぁ・・・」
せめて一人だけでも来てほしかったわ。
机に伏せって小瓶に入ったスターラムネを一粒口に入れて、退屈を謳歌していた時、チリンチリンと言う店の扉の呼び鈴の音が聞こえた。
ん?客?
「あら、こんなところに新しい悪魔退治専門のお店ができたんだと思って来てみたんだけど・・・随分と可愛いらしい店主ね」
「!!」
レ・・・レディ!?
「こんばんは、可愛らしい店主さん。
お店はまだやってるのかしら?」
「う、うん」
まさかいきなりレディが最初の客なんて・・・!嬉しいけど何でアンタがここに来るのよ!アンタが行くところはダンテの店でしょ!?
お、落ち着け・・・落ち着け私。
大丈夫・・・普通のあどけない幼女を演じるのよ。
「依頼はなに?」
「最近この辺の近くで悪魔が出るらしくてね。大人の人とかいないの?」
「いるにはいるけど・・・今どっかに出掛けててるの。何か依頼があったら電話で伝えてって言われてるから遠慮なく話して!」
「あら、そうなの。まだ小さいのに偉いわね。この話あまりお嬢ちゃんには話したくなかったけど・・・仕方ないわね」
レディの話によると、最近この辺りで悪魔が出没するらしく、行方不明者が後を絶たないと言う。その中で悪魔から逃れた者もいたが、異様なまでに腹が膨らんでいたらしい。
しかも、被害にあった人たちは若い男性ばかり。
「それで、その被害者の人たちはどうなったの?」
「産んだのよ・・・悪魔の子をね。それも沢山。殆どの人たちはあまりの激痛に耐えきれなくて死んでしまったらしいわ」
「そうなんだ。分かった!私にまかせて!」
「あら、あなたが悪魔を倒しに行くの?」
「まさか、担当の人に頼むんだよ!さっき言ったでしょ?」
「それじゃあ、担当者に伝えといてね。えっと・・・」
「マリーよ。お姉さんは?」
「私はレディ。よろしく」
その後、悪魔が出る場所を教えてもらい、レディは後はよろしくと言って店を出ていった。
まさか初めての依頼者がレディだったなんて・・・驚いたわ。さて、早速悪魔退治に出発しましょうか。
『んん・・・ふわぁ。どうした?やけに嬉しそうだな』
寝ぼけ眼で私の影から悪魔"デア"が出てきた。
「そう見える?」
『アタシとお前は一心同体。どんなに感情を隠してもアタシには全てお見透しなんだぜ』
そう、私と契約したデアは私の思考を読むことができる。表情を変えなくても思っている事や感情は全てデアに筒抜けなのだ。
後から聞いた話しだけど、私が子供になった理由は契約の代償として子供にしたらしい。
『それにしても、男に悪魔の子を孕ませる悪魔なんて・・・色んな意味で相当ヤバい悪魔だな。こーんなニュルニュルした気持ちワリィ触手のバケモンの姿をしてンのかなァ?』
「姿なんて興味ないわ。どんな姿でも悪魔であれば容赦なく殺す・・・そうしないと被害者が増え続ける事になるのよ。そうなる前にすぐに始末しないと」
『ふーん、アタシは別に人間なんてどうなろうが知ったこっちゃないけどな。まぁ何処でもついていくぜ!相棒!』