造花の傀儡
名前変換
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「名前、遊びに来たよ」
「サソリ、今日も来てくれて嬉しいです」
僕はもうチヨばあさまに連れられなくても1人で名前のところに遊びに来るようになっていた。
だってこんな子見たことない!
すごく綺麗な子なんだ。
真っ黒な綺麗な髪で、紫色の大きな目が宝石みたいなんだ。
心も純度の高い水晶みたいで、でも何も感じない、何も考えてないような無機質な子だった。
僕より難しい本も読めるし、知らないことをいっぱい知っていた。同い年の近所の子供たちとは全然違う。
子供らしく笑ったり、泣いたり、騒いだりしない。
むしろその顔からは何の感情もなくてずっと無表情だった。
初めて会った時もまるで傀儡みたいだと思って興味が湧いたのを覚えてる。
それに僕は聞いちゃったんだ。
名前の秘密を。
名前は“造られた人”なんだ。
チヨばあさまに名前の両親のこと聞いたら何か隠している気がしてたけど、そう言うことだったんだ。
そもそも名前に親は存在しない。
僕はそれを知った時、自分でも驚くくらい喜んだ。
僕が欲しくて仕方ない“完璧な傀儡”が今目の前にあるんだ!
いつか僕にも造れるだろうか。
いや造ってみせる。
それまで名前の秘密は僕も守らなくちゃ。
他のやつに横取りされちゃ困るからね。
「お医者さんがもういつでも退院していいよって言ってたよ!明日迎えに来るから、一緒に家に帰ろうね」
「はい、毎日一緒にいられますね。嬉しいですサソリ」
すごいすごい!
今だってその顔からは何の感情も感じられないのに、彼女は嬉しいと言った。
本当に完成度の高い傀儡だった。
ああ。早く明日にならないかな。
早く自分のものだけにしたい。
「サソリ、今日も来てくれて嬉しいです」
僕はもうチヨばあさまに連れられなくても1人で名前のところに遊びに来るようになっていた。
だってこんな子見たことない!
すごく綺麗な子なんだ。
真っ黒な綺麗な髪で、紫色の大きな目が宝石みたいなんだ。
心も純度の高い水晶みたいで、でも何も感じない、何も考えてないような無機質な子だった。
僕より難しい本も読めるし、知らないことをいっぱい知っていた。同い年の近所の子供たちとは全然違う。
子供らしく笑ったり、泣いたり、騒いだりしない。
むしろその顔からは何の感情もなくてずっと無表情だった。
初めて会った時もまるで傀儡みたいだと思って興味が湧いたのを覚えてる。
それに僕は聞いちゃったんだ。
名前の秘密を。
名前は“造られた人”なんだ。
チヨばあさまに名前の両親のこと聞いたら何か隠している気がしてたけど、そう言うことだったんだ。
そもそも名前に親は存在しない。
僕はそれを知った時、自分でも驚くくらい喜んだ。
僕が欲しくて仕方ない“完璧な傀儡”が今目の前にあるんだ!
いつか僕にも造れるだろうか。
いや造ってみせる。
それまで名前の秘密は僕も守らなくちゃ。
他のやつに横取りされちゃ困るからね。
「お医者さんがもういつでも退院していいよって言ってたよ!明日迎えに来るから、一緒に家に帰ろうね」
「はい、毎日一緒にいられますね。嬉しいですサソリ」
すごいすごい!
今だってその顔からは何の感情も感じられないのに、彼女は嬉しいと言った。
本当に完成度の高い傀儡だった。
ああ。早く明日にならないかな。
早く自分のものだけにしたい。