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長い版

名前は【ソル】
 19世紀末のドイツぽい架空の国で暗躍するマフィア組織【ソラーレファミリー】の元最高責任者。ソルは創設者の一人で、創設時から見守っている。飄々として陽気な性格だが、かつて志を同じくし共に組織を創設した親友【メルクリウス】にじっとりと重たい感情を向けている。メルクリウス亡き今はその子孫にボスの座を譲り、隠居生活をしながら組織の人間をからかったり、自主的に裏切り者に制裁を与えたりしている。
 ソラーレファミリーの表の顔は貿易会社で、今は武器の密輸入、密造などをしており、いまや裏社会を牛耳る組織となっている。いち組織というには軍事力を持ちすぎており、もはや国とて見逃せない規模となっている。

 ソルはどれだけ大きな怪我を負っても再生するタイプの不老不死であり、この体質のせいで基本的にろくな目に遭わない。
 東の国で生まれ、かつて妻子がいたものの不老不死になってからは身内を守るため己を死んだことにし、以来各地を点々としている。宛もなく何百年とフラフラとしていたところ、異国の地で捕らえられ何度も処刑されるものの死なないため仕方なく壁に埋められる。国が亡び、廃墟になって久しい頃、後に相棒となるメルクリウスに偶然掘り返されたのが人生の転換点となる。

 メルクリウスの退役後はソルも共に寝る間を惜しんで不老不死の研究・開発に専念している。ソルは世話焼きな質で唯我独尊なメルクリウスに振り回されるのが吝かではなく、メルクリウスは傍若無人に振る舞っている。表に出さないがメルクリウスはソルのことを尊敬しており、ソルもまた命の恩人であり永遠を共に歩んでくれるというメルクリウスに尊敬と感謝の念を抱いている。
 過去の経験から痛覚をほとんど失っており、まつ毛や鼻毛以外の毛は生えてこない。完全に欠損しても元通り再生するため、自分に対する価値が非常に軽く己の身を顧みず無茶をしがち。

 メルクリウスは発明家兼商人兼ソラーレファミリー創設者の1人。多才な天才で奇人。不老不死の研究をしソルを殺す、あるいは共に歩んでゆく道を模索していた。ソルはメルクリウスの意志(研究)を継いで現在も不老不死の研究を続けており、いずれ非科学的現象に傾倒してゆく。いつか蘇生するためメルクリウスの遺体を冷凍保存している。
 メルクリウスの孫のテラとルーナの親代わりでもあり、溺愛している。


 ソルの外見は黒い衣装を着た恰幅の良いスキンヘッドの強面男で、そこにいるだけで相当威圧感がある。
一見厳格なように見えるが、人当たりのいい笑顔とユーモアのある知的な会話、どんな状況でも飄々として余裕たっぷりな姿から【完成された大人の男】という印象を与えるだろう。人心掌握術に長けており、初対面の相手でもするりと懐に入り込むことができる。根は義理堅く真面目なタイプなため、現役を退いた今でもルーナ達や組織の構成員から信頼されている。肉体派に見えて頭脳派で参謀タイプ。伊達に人生n回分の経験を重ねておらず、老猾で敵に回すと恐ろしく味方だと頼もしい。
 人間を揶揄うのが好きで、反応がいい人間たちには率先して絡みに行く。しかし個々人に興味があるわけでなく名前までは覚えていない。広く浅く知り合いがいて、友達から先はハードルが高いタイプで身内と身内以外で明確な壁を置く。メルクリウスやその孫のテラとルーナら身内には非常に甘い。
飄々として掴みどころがなく、大抵のことは気にせずおおらかだが排他的でうちびいきな所があり、来るもの拒んで去るもの追う性質。カラッとした情熱的なタイプかと思えば意外と消極的で保守的なところがある。執着が強く大切なものを失うことを何より恐れていて、孤独以上に失うことが怖いため進んで大切なものを増やそうとはしない。盤面遊戯が得意な頭脳派。図体に似合わずねちっこい戦法を得意とし、守りに入りがち。
修羅場の掻い潜り方が尋常じゃないほど上手い。
ツッコミ役の常識人と見せかけてかなり倫理観がずれており、時折周りの人間をドン引きさせる。

 ソルはほぼ不老不死なため云百年生きているが、身体の作り自体は普通の人間と同じ。勿論脳の容量も同じなので全てを記憶しておくことはできず、新しい記憶を保存するごとに古い記憶は知らぬうちに消えている。滑り落ちていく記憶を少しでも繋ぎ止めておくために、メルクリウスと出会ってから約半世紀以上の間欠かさず日記を書いている。


身長196cm体重95kg
ソラーレファミリーは太陽系がモチーフで、彼は太陽。スキンヘッドで眉毛がない。かなり恰幅がよく、下駄を履いているため2mを超える。暗所閉所一人が苦手。不老不死の回復力によって状態異常が無効なため酒を飲んでも一瞬しか酔えない。
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