無口な話し相手
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「始め!」
―――なんというか、
時代を感じる。
お寺の中で朝練なんて、私の時代だったら到底想像できない。
「っく…!まだまだ!」
竹刀とはいえ物凄い勢いでぶつかり合う刀。
剣道はもちろん見たことはあるけど、面も防具も私の知っているそれに比べるとだいぶ簡素に見える。
「すご…」
思わず声を漏らす私に、隣にいた近藤さんは嬉しそうな声を上げた。
「そうだろう、そうだろう!竹刀ではわからないかもしれないが、真剣での戦いを想定した練習だ」
なんとなく、わからなくもない。
技とかとしての練習というよりは、何が何でも相手を倒すというような迫力がある。
「真剣…」
つまり、本物の刀だ。
それを持って人を斬る想定の訓練っていうのは、
『鬼気迫る』っていうのはこういうことを言うんだろう。
私にはまだ、実感がなかった。