アタック★メロメロ修学旅行(後編)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そう、現れたのは―――あの風間生徒会長だった。
「ふん…こんな処で何をしている」
春はひっそりと、「その台詞本日二回目ですね」と呟いた。
しかし、そんな事よりも。
「どうしたんですか、その顔……」
風間さんの鼻には、真っ赤になったティッシュが詰められていたのだ。
だがイケメンはイケメンだ。
イケメンの鼻にティッシュが入っていようと、風間さんはイケメンだった。
「なに…嫁の裸体に少々血が上っただけだ」
「ら…裸体ぃ!?」
原田先生が素頓狂な声を上げ、それから一瞬にして殺気を帯びた。
「それが本当だとしたら…黙っちゃいられねえな!!」
「原田先生……」
何処から出したのか彼もまた鉄パイプのようなものを構える。
そして二人は交差しようとした――――
そのとき。
「ふざけんじゃねえぞてめえら!!!!」
土方先生の怒号が、響き渡った。
「てめえ風間!!修学旅行は○年前に行っただろうが!!」
「ちっ…気取られたか」
風間さんは土方先生の鬼の一声で瞬く間にその場から消えた。
残る皆は―――
「「「「「「すみませんでした…」」」」」」
廊下に一列に正座し、ぺこりと頭を下げていた。
豊玉発句集を取り返した土方先生は苛々とお説教を垂れているが、沖田先輩は中身を見たせいか隠れてくすくす笑っている。
と、そこへ近藤校長が通りすがった。
「トシ、もう夜も遅い。その辺にしておけ」
土方先生を宥めてくれたお陰で、最終日の夜の余興はお開きとなろうとする、が。
「また生徒会長たちが来たらどーすんだよ!?」
「だからって平助が見張りになる理由はあるわけ?なに、幼馴染みの特権?」
「そうじゃねーけど…っ」
「ならば俺がやろう」
「なに言ってんだ斎藤。ここは教師の俺が…」
「てめえもなに言ってんだ左之。だったら担任の俺だろう」
誰が春の見張りになるかで、その晩はなかなか寝れないのだった。
*→おまけ