アタック★メロメロ修学旅行(後編)
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「原田先生…」
ひた、ひた。
「ん?なんだ?」
今や春は原田先生の数々の悪行を忘れ、彼に身を寄せていた。
「あの…さっきから、足音多くありません?」
真っ暗な旅館の一角は、意外にもかなり恐ろしいものだった。
この中をへらへら発句集なんぞ読みながら歩いていった沖田先輩と新八先生の気が知れない。
「んなわけねえよ。ほら、大丈夫だから…な?」
原田先生の温かい手が春の頭に触れる。
何気ない仕草だが、そのお陰で春の緊張も解れたのか、少し微笑んで頷いた。
――――だが。
ぴたっ
「ひいいぃぃいいっ原田せんせえぇぇえやっぱり何かいるううぅぅぅ!!!!」
二人の足は止まっているのだから足音がするのはおかしいのだ。
パニクって全力であらぬ方向へ駆け出そうとする春の襟首を、原田先生はなんとか掴んだ。
「まっ待て落ち着け春!!」
「むっ無……」
無理です、と言おうとした春がぴたりと止まったのは、お化けが見えたからではなかった。
「ちっ…(怯えてる女を黙らせるには…って言おうとしてたのによ…!!)」
原田先生の唇が迫っていたからである。
とにかく八方塞がり状態の春は青ざめ、そしてその目に―――
「っ誰だ!?」
「あなたは…っ!」
『それ』、否、『彼』は仄暗い中に現れると口の端を引いて笑みを浮かべた。
「風間っ!?」
「風間さんっ!?」
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