ドキッ★桃色体育祭-最終輪舞編-
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次の人は―――
「斎藤くんっ」
「春…やっと会えたな」
わたしと斎藤くんは抱擁せんばかりの勢いで手を取り合う。
なんていうか、斎藤くんは一番信頼できる人だ。
「心配していた…はっ、まさか接吻などは…っ!」
「さ、されてないよ…?」
…………たぶん。
ほっぺとかおでことか手とかはあったけど、接吻っていうのはきっと口のこと…のはず!
「そうか、ならばよかった」
斎藤くんは淡白ながらもしっかりした足取りでわたしをリードしてくれる。
「もう体育祭も終わりだ、最後にお前と踊れてよかった」
斎藤くんは無意識なんだろうけど、こんな言葉にちょっとキュンとする。
「わ、わたしも…」
言いながら彼を見ると。
「……斎藤くん?」
どうしたのだろう、じっとわたしの顔を見ている。
すると斎藤くんの口から思いもよらない言葉が飛び出た。
「俺は、伝説などという信憑性のないものを信じてはいない」
「う、うんそうだよね、うん、わかるわかる」
………なにこのムード。
「だがそれを証明するには…」
背中をいやな予感が伝う。
「する、には…」
「試してみるのが一番だ」
「放っておくのが一番だよね」
斎藤くんの言葉とわたしの言葉がぴったり重なる。
そして。
「だ、だめだって斎藤くん!落ち着いて!」
「俺は落ち着いている。最初から実験するつもりだった」
そう言うと斎藤くんはどんどん顔を近づけてきて―――うわぁイケメン―――唇が触れそうになった、
そのとき。
「ぬんっ!」
お馴染み彼の声が響き渡った。