ドキッ★桃色体育祭-最終輪舞編-
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私は目の前の人に向き合った。
最初にペアになったのは、何故か土方先生だ。
「ほら、手え貸せ」
警戒しきっていた春は出された手のひらをじっと見つめる。
するとそれに気づいた土方先生は苦笑した。
「バカ、伝説なんか信じてねえよ。ただな、お前と踊れるなんてまたとねえ機会だろ?」
そう優しく言われて、わたしは素直に土方先生の手を取ることにした。
「よろしくな、お姫さん」
あの土方先生にそんな言い方をされると、どうしても照れてしまう。
「よろしくお願いします」
わたしが小膝を曲げて応えると、音楽が鳴り始める。
くるくる、惚れてしまいそうなほど優雅な動きでリードしてくれる土方先生は、炎に照らされて綺麗すぎた。
「ほお…なかなか上手いじゃねえか」
ど、どうしよう…不覚にもドキドキする…!!
「せ、先生が上手いからです…」
照れ隠しに言って土方先生をどうにかあしらおうとするけれど、わたしには無理だった。
「そうか?じゃあ―――」
「え?……わっ!?」
急に視界がぐるっと廻って、わたしの傾いた身体を土方先生が片手で支えていた。
顔が……物凄い至近距離にある。
「ああああああのっ…!?」
「成る程、確かに隙だらけだな」
土方先生はくすっと笑うと、わたしの額にちゅっと軽く口づけた。
「まだ二年あるからな…もっと上手くなって、俺を楽しませてくれよ」
そう言って、土方先生は優雅にお辞儀をしてくれた。
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