ドキッ★桃色体育祭-最終輪舞編-
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今日は薄桜学園の体育祭!
午前の部、午後の部とを終えた春たちは、最終にして最大のイベントが始まる時を待っていた。
「最後はフォークダンスだね!楽しみだなぁ…」
グラウンドの真ん中にはキャンプファイヤーが焚かれて、夕暮れの景色に映えている。
「…春」
「あっ斎藤くん!どうしたの?」
斎藤くんは窓からキャンプファイヤーを眺めていた春を振り向かせた。
その顔はやけに深刻だ。
「春、よかったらその…今日のフォークダンス、俺と踊ってくれないか」
「えっ?もちろん、踊るよ?」
だってフォークダンスって相手がくるくる代わるから、もちろん斎藤くんとだって踊るはず―――だが。
「ほっ本当か春!?俺で…良いのだな!?」
なんだか斎藤くんの話と自分の話が食い違っているような気がする。
「だ、だってフォークダンスだよ?もちろん斎藤くんとだって踊るし、他の人とも踊るよ…?」
そう言うと、斎藤くんははっとした顔をして赤面した。
「も、もしや…この学園の伝説を知らないのか?」
「伝説?なにそれ、聞きたい!」
春が目を輝かせると、斎藤くんは困惑したように目を伏せる。
そして。
「……いいか春。お前は今日、その、せ、せ…接吻を、多くの男子生徒に求められるだろう」
「ええええっ!?」
「俺が言えるのはそれだけだ…すまん、春…っ!!」
と、そこへ沖田先輩が現れる。
「あ、春ちゃん居た!ねえ、今日のフォークダンスは僕とずっと踊り明かそうよ」
「あの…その件なんですけど、ちょっとわたし…参加をやめ」
「ダメだ春!!」
遮ったのは土方先生だった。
先ほどまでの色気はどこへやら、殺気立っている。
「お前が参加しねえと俺が参加する意味もなくなっちまう!!」
ああ、そうですか土方先生……。
こういう訳で、春はめちゃくちゃ嫌々ながらもフォークダンスに連れ出されることになった。
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