ドキッ★桃色体育祭-美男騎士編-
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と、思ったのだけど。
「ちょっと待て、春」
「まあ待てって、春」
二人の声が重なって、わたしは両腕を掴まれていた。
「な…なんですか…?」
恐る恐る振り返ると、
二人の目が……ぎらぎらしていた。
「「勝った方がこいつを貰う」」
びっくりするほどぴったりと息を合わせて、二人は言った。
「え…あの…」
「……左之、なかなかわかってんじゃねえか」
「土方さんもな」
あの…
「わたしの意志は……」
無視ですかそうですか。
二人は肩で風を切って歩いていく。
嗚呼、どうか二人とも負けますように。
わたしは心の中で切に願った。
二人はそれぞれ騎馬に乗る。
うーん、遠目で見る分には格好いいんだけど、そういうアレは……
そんなことを考えていたら、開始のピストルが鳴った。
「うおりゃあああああっ!!」
ガキィン!!
――――え?
「ちょっ…武器…」
「うおおおおっ!!」
キィン!!
「二人ともやめ…」
「だああああっ!!」
わたしの中で、何かがぷっつりと切れた。
「やめろって………言ってんでしょうがあぁぁぁっ!!!!」
わたしは持っていたポンポンを、二人―――
、の乗っている騎馬の前の人の顔めがけて思いっきり投げつけた。
「ぶっ」
「わっ」
それぞれがたがたと形勢が崩れ、二人は落ちる。
「引き分け!!」
ジャッジの声が響いた。