ドキッ★桃色体育祭-手抜籠球編-
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「残念だったね薫、小さくて」
バシッ
「くっ…くそっ!」
沖田先輩と南雲くんの身長差は歴然、よってスタートから沖田先輩のチームが優位に立つ。
「羅刹だかなんだか知らないけど…邪魔なんだよっ!」
沖田先輩は大きな身体を素早く動かして、すぐさま敵のマークを解く。
そこへ山崎さんがボールを流し―――
あれ、沖田先輩が格好いい――――
ドリブルで易々とシュートを決めた。
そして―――
「山崎君、僕今ので疲れたから保健室行っていい?」
やっぱり沖田先輩は沖田先輩だった。
「ダメです、あと3点ほど入れてからにして下さい」
「面倒くさいなぁ」
そう言ってから、沖田先輩は急にわたしの元へ駆け寄ってきた。
「ねえ春ちゃん、今のかっこよかった?」
「…え?」
「今の僕のシュート、見惚れてたでしょ」
くす、と笑われてわたしは思わず赤くなる。
「チアリーダーさんが元気くれたら、もっと頑張れるんだけどなぁ」
…何をしろというのだろうか。
そんな疑問を表情から読み取ったのだろう、沖田先輩はにっこり笑って言った。
「…ほっぺならいいでしょ?」
「なっ…!!」
「一君にはされてたじゃないか」
「う…」
確かに学園祭の演劇で、わたしは斎藤くんにほっぺちゅーをされた。
でもだからって…!!
「あーあ。元気くれないと頑張れない」
沖田先輩はいじけたふりをする。
向こうで山崎さんがイライラしてるし…
えいっ!!
ちゅっ
わたしは沖田先輩のワイシャツの襟を引っ張って、ほっぺにほんの少しだけ唇をつけた。
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