ドキッ★桃色体育祭-手抜籠球編-
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「じゃあわたしは、沖田先輩のバスケを応援します」
わたしが言うと、途端に沖田先輩は表情を和らげた。
「本当に?それじゃあ頑張らないとなあ」
彼はにやりと笑うと、わたしの手を引いて体育館の中に入っていく。
わあ、2年の先輩ばっかりだ…。
それにしてもワイシャツのままでいいんだろうか。ああ、この学園的にはいいんだろうな。
わたしはちょっと恐縮していたが、沖田先輩はお構い無しで「僕も参加していい?」と手近な人に聞いた。
「ん?ああ、丁度一人足りなかったので構いませんよ。活躍は期待していませんが」
「うっわ、手厳しいなあ山崎君は」
沖田さんに毒づくその人に、わたしは覚えがあった。
「あ、山崎さん!」
「ん?君はこの前の―――」
そう、学園祭の日、不知火さんの投げたチョークを食らって気を失ったときに看病してくれた保健委員の山崎烝さんだった。
「どうして君が此処に?」
「僕の応援だよ。盗らないでね」
山崎さんの問いに、沖田先輩がわたしに後ろから抱きつきながら答えた。
「沖田先輩、離して下さい…」
「えー?しょうがないなぁ」
「あんたって人は…とにかく悪ふざけをされては困ります!では行きましょう」
山崎さんはすたすたとコートに行ってしまい、沖田先輩は首を竦めて見せるとその後を追った。
ついでに振り返って、
「僕の雄姿、見といてよ!」
とウインクして言いながら。
そして相手のコートに立ったのは―――
「南雲くん!?」
「やあ、春じゃないか。もしかして俺を応援しに来てくれたの?」
―――いや、この物語の進行的にあなたの出演は友情出演レベルで一回しか名前も出てません。
「くっ……なかなか可愛い格好してるじゃないか」
「僕の##NAME1##ちゃんをじろじろ見ないでくれるかな」
両者が睨み合う。
「沖田、お前がこの羅刹どもを相手にどんな働きをしてくれるのか見物だよ」
「羅刹…だとっ!?」
え、羅刹ってなに。
そんなわたしを尻目に、戦いは始まった。