ドキッ★桃色体育祭-鉄壁排球編-
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「わたしはバレーボールが見たいな」
そう言うと、斎藤くんは満足げに頷いた。
「ああ、それがいい。…あんたは俺が守る」
「斎藤くんか…まあ僕は気にしないよ、単なるクラスメートだしね」
「ああ、単なるクラスメートだからな」
沖田先輩は釘を刺すように言うと保健室へ行ってしまった。
平助くんもそれじゃ、後でなと言うとドッヂボールのコートへ向かう。
わたしたちは仲良く…かどうかはわからないが、バレーボールのコートに向かった。
「あ、わたしチアのユニフォームに着替えて来るね!」
いけない、忘れるところだった。
わたしは更衣室でユニフォームに着替え、斎藤くんのところへ急ぐ。
だがわたしを見た途端、斎藤くんの顔が真っ赤になって俯いてしまった。
「春っ…その、格好は…っ」
「え、おかしい!?」
斎藤くんが嫌だったら止めておきたい。この際普通に体操服で―――
と思って踵を返そうとするわたしの手を、斎藤くんの手が掴んだ。
「いや、そうではないっ…寧ろ、その逆だ…っ!」
「えっと、つまり…」
「に、似合っている……」
うわぁ。斎藤くん、なんか可愛い…。
「だが、その…目のやり場に困り手元が狂う故、出来れば後ろに立っていてくれ…っ」
斎藤くんが言うので、仕方なくわたしは鴨の子のように斎藤くんの後をついてコートに向かい、コートの後ろに立った。
これじゃあ斎藤くんの背中しか見えない。
だが―――
「お前は…っ!!」
「久方ぶりですね、斎藤」
向かいのコートに現れたのは―――あの、天霧さんだったのだ。
「まさか初戦でぶつかるとは思いませんでしたが…斎藤、楽しませて貰いましょう」
天霧さんの声と続き、試合開始の笛が鳴った