ドキッ★桃色体育祭-撲滅投球編-
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平助くんなら絶対勝ってくれる―――
そんな夢は、もののワンシーンで掻き消えた。
「おう、初戦は平助か!!全力で行くぜ!!」
「な…なんで新八っつぁんが加わってんだよ!?」
「へへーん、それはな…俺が二番組の担任だからだ!!」
「理由んなってねーよ!!先生は先生の競技があるだろ!?」
「問答無用!!その首頂いた!!」
ヒュオンッ
「ぅおっ、危ねえ!!」
平助くんが間一髪、それを躱した。
「新八先生…頭は狙っちゃダメですよ…」
わたしは思わず呟く。
「それじゃ今度はこっちの番だ!春、応援頼む!行くぜ新八っつぁん!!」
そうして死闘は繰り広げられた―――。
たったの5分と経たないうちに、お互いの陣地には一人ずつ、つまり平助くんと新八先生しかいなくなっていた。
「へ、平助くん…っ!!」
お互い何故か頭を狙うもんだから、鼻血やら何やらで大変なことになっている。
「次の一投で…決めるぜ…っ!!」
新八先生がボールをキャッチして決め台詞を吐く。
「くそっ…」
平助くんも肩で息をして、もう避けられるかわからない。
そこでわたしは―――
「新八先生っ、わたしも参加していいですか!?」
気がつくと名乗りを上げていた。
「バカっ、駄目だよ!!お前を危ない目には…っ!!」
「お願いします、新八先生!」
平助くんの制止を無視して、わたしは続ける。
すると新八先生はにやっと笑った。
白い歯が眩しい。
「ったりめーだ、容赦しねえぞ春ちゃん!」
「ありがとうございます!」
わたしは急いで平助くんの陣地に入った。
平助くんは無言でわたしの前に立ち、わたしを守ってくれる。
そして――――
「おらああぁぁぁあ!!」
新八先生の声と同時に―――
「ぶっ」
…またも平助くんの顔面に、ボールがめり込んだ。
その球は高く飛んで―――
ぽすっ
「あ」
わたしの手の中に収まっていた。
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