ドキッ★桃色体育祭-準備運動編-
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学園祭から早一ヶ月。
薄桜学園は次の一大イベントに向けて活気づいていた―――。
「おめえら!今日は体育祭だ!!」
土方先生は教壇に立つなり怒鳴った。
まあ怒鳴っているのはいつもの事だ。
それよりも……
「手ぇ抜いた奴は片っ端から斬ってくから覚悟してかかれよ!!」
斬るってどうなの土方先生。
春はこっそり隣の斎藤くんに声を掛ける。
「ねぇねぇ、なんで土方先生あんなに張り切ってるのかな?」
なんだか異様に目がきらきら―――否、ぎらぎらしている。
すると斎藤くんはこっそりと答えてくれる。
「薄桜学園の体育祭は校長殿が自ら参加される一大イベントだ。それ故土方先生もあれほど張り切っているのだろう」
「ああ、なるほど…」
この学園は先生も生徒も近藤校長を慕っている人が多いらしい。
春はあまり話したことはないが、人の良さそうな校長先生だと思う。
「……もしかして、斎藤くんも張り切ってる?」
「張り切ってなどいない。俺は土方先生の判断についていく」
………そしてこの斎藤くんは、土方先生のファンらしいということが最近わかってきた。
「そうとわかったらてめえら表へ出ろ!!」
そもそも高校の体育祭というのは中学校などと違い、大体が体育の時間に競技やチームを決めて練習しておくものだ。
しかし。
なんでも女子は全くといっていいほど居ないこの学園では、女子の参加はチアリーディング一択となるらしく。
それ故に最近臨時で来た伊東甲子太郎という女々しい先生に一人チアを教わっていた。
ただし怪我人続出なので、保健委員の補佐を頼まれている。
(どうなっちゃうのかな…)
こうして暗雲立ち込める体育祭は幕を開けた。
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