キラッ★青春スクールフェスティバル-愛憎遊戯編-
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「お嬢さん、この腰紐をどうぞ」
天霧扮する魔女は変に礼儀正しかったり。
「姫様!くそっ、誰がこんなことを…!!」
「落ち着け愚か者が。この腰紐を弛めればよかろう」
二人の演じる小人はなかなか危ない感じで物語の軌道に乗っていたり。
「お嬢さん、この櫛をどうぞ」
「甘いな…もう扉を開けるな。お前はじっとしていろ」
「そ、そうだぞ春…じゃなかった、白雪姫!!」
こうして何事もなく終わるかのように見えた、が。
「吐き出せ、嫁」
「そうそう!こう気合いでぐっと…」
毒リンゴ事件からは、春は肝が冷える思いだった。
「ふん、起きないか―――構わん、俺が口づけで起こしてやろう」
「ばっ、馬鹿!そりゃオレがやる!」
風間さんに抱き抱えられて、春は今度こそ終わりだと思った。
しかし。
「…その姫君、俺が貰い受ける」
よかった、斎藤くん…!
王子役が現れて、遂に物語は終盤へ差し掛かった。
「ほう…奪えるなら奪ってみるがよい」
「…行くぞ!!」
「ちょ、ちょっと斎藤くん!オレまで斬るのかよ!!」
何故か小人と王子様の大乱闘の末――――
「くっ…なかなか、手強かった……が、無事だ、な…」
今にも倒れそうな斎藤くんの手中に、春はなんとか収まっていた。
「で、では…接吻を、するぞ……っ!!」
なんだか―――嫌な予感がする。
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